2019-10

2019・9・9(月)昭和音楽大学公開シンポジウム
「アジアから世界へ~オペラ公演制作におけるグローバリゼーション」

    昭和音楽大学 ユリホール  6時30分

 大野和士と、ソウル市オペラ団団長でオペラ演出家の李京宰(イ・ギョンジェ)に、韓国のオペラ活動の取材も多い朝日新聞編集委員・吉田純子が加わったトークセッション「世界へのオペラ発信」。

 イ・ギョンジェ氏は、現在の韓国のオペラ活動と教育活動を詳細な資料を駆使して説明、今日の欧米のオペラ界で韓国出身の歌手が如何に活躍を拡げているかを納得させるようなレポートを披露。
 かたやマエストロ大野は、かなり幅広い話で、それが昂じると演壇の椅子から立ち上がって舞台前面まで出て来て大きなジェスチュアを交えつつ体験談を喋り出すというおなじみの盛り上がり。

 ━━まあ、こういうシンポジウムにはつきものの、テーマが絞り切れずに各々が喋りっ放しで終るという形になってしまっていたが、要するにアジアから━━あるいは環太平洋地域からのオペラ発信という意義と展望について意見を交わすということが主要演題だったのだろうと思う。

 いずれにせよ、東アジアから優れたオペラ歌手なり、オペラ指揮者が輩出されるようにという話もいい。アジアの物語や題材を使ったアジアのオペラ発信もいい。だがそれらとて、所詮は西洋音楽(オペラ)への日本や韓国のアーティストの積極的な参画、という段階の話ではなかろうか。

 私が今最大の関心事として悩んでいるのは、肝心の音楽の面で、アジアのオペラが世界的になり得るのか、なり得ないのか、ということである。ウェーバーの「魔弾の射手」や、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」が、ドイツとロシアの各々のオペラの語法を確立したように、日本が泰西のスタイルを真似するのではなく、自らの語法によるオペラを確立させるということが━━果たして出来得るのか、どうなのか? そういう議論もしてくれないだろうか?

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