2020-04

2019・6・28(金)阪哲朗指揮山形交響楽団 東京公演

     東京オペラシティ コンサートホール  7時

 恒例の山響東京公演「さくらんぼコンサート」。
 ロビーでは山形の名産品がずらり展示され販売されており、帰りがけには「でん六」と「シベール」の菓子が入った袋がプレゼントされる。無料配布のプログラム冊子に「あたり」のシールが貼ってあれば、サクランボ1箱がもらえる。━━というような、例年通りの賑やかさだ。

 今年は、4月に常任指揮者となった阪哲朗の指揮で、モーツァルトの「セレナータ・ノットゥルナ」と「交響曲第36番《リンツ》」を最初と最後に置き、その間にモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」と「コジ・ファン・トゥッテ」及びヴェルディの「リゴレット」からのアリアや二重唱など計8曲を演奏するというプログラムで開催された。声楽ソリストは森麻季と大西宇宙、コンサートマスターは高橋和貴。

 声楽ソリストたちの華やかな好演━━特に大西宇宙は力と伸びの豊かな声で素晴らしいドン・ジョヴァンニやリゴレット役を聴かせた━━により、主役の山響の存在感はやや薄らいでしまった感がないでもない。ふだん、オペラには慣れていない山響だし、「コジ」などでは、時に意に満たぬ演奏も聞かれたのは事実だ。
 ただし一方、欧州で豊富なオペラ指揮の経験を積んで来た阪哲朗の手腕も、例えば「リゴレット」の二重唱の締め括りなどで劇的に発揮されていたのは間違いない。

 しかし、演奏会の最後を飾った「リンツ交響曲」は、ピリオド楽器スタイルの輝かしい、メリハリのある、しかし柔らかくあたたかい音色をたたえた美しい演奏だった。欲を言えば、終楽章の最後のクライマックスで、阪哲朗の劇的感覚を発揮してのひと押しがさらにあってもいいという気もしたけれども。

 阪哲朗の就任により、山響のレパートリーにも、今後はオペラが少しずつ取り入れられて行くのだろうか? さしあたり、定期公演のプログラムには未だその動きはないが、来年は山形駅前の、以前からある山形テルサホールの隣に、2千人キャパの新しいホールが竣工するからには、新しい展開も見られるかもしれない。

※冷房にノドをやられて風邪気味になり声が出なくなり、27日の「荘村清志ギター・リサイタル」も、今日の昼間の「調布国際音楽祭」の「後宮よりの逃走」も聴きに行かれなかったのは残念。(29日の小山実稚恵リサイタルも同様、いずれも電話で欠席連絡をする仕儀となる・・・・)。

コメント

山響の新時代がやっと始まりました。
阪さんには大変期待しています!
新ホールで阪哲郎プロデュースオペラをぜひ。

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