2020-05

2019・6・13(木)山田和樹指揮読売日本交響楽団 

     サントリーホール  7時

 最初に伊福部昭の「SF交響ファンタジー第1番」、次にグリエールの「コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲」、後半にカリンニコフの「交響曲第1番」。ソプラノ・ソロはアルビナ・シャギムラトヴァ。コンサートマスターは小森谷巧。

 首席客演指揮者の山田和樹は、しばしば意表を衝くプログラミングを試みるが、定期公演で「ゴジラ」のテーマを轟かせるとは、何ともユニークな選曲だ。
 ゴジラがダメだというわけではないが、伊福部昭の作品ならもっと他に紹介してもらいたいものがたくさんあるのに━━と思っても、マエストロにはそれなりの意図があったのだろうから、これ以上の異は唱えまい。
 カリンニコフの「第1交響曲」も、正直なところ、私にはどうも共感できない作品なのだが、これを高く評価する人もいるし、人気があるのも事実だろう。

 しかしこの2曲の演奏、山田和樹の指揮の「持って行き方」は、図抜けて巧い。また読響も、聴いていて会心の笑みを漏らしたくなるほど上手い。曲はつまらなかったけれども演奏が見事だった、ということで大拍手を贈る。

 結局、総合的に良かったのは、グリエールのコンチェルトだ。華麗なヴォカリーズを歌ったのは、ウズベキスタン出身のシャギムラトヴァで、力の漲る声で高音を素晴らしく伸ばす。アンコールで歌ったアリャビエフの「ナイチンゲール」も、この上なく鮮やかだった。

コメント

「土」と「原始」のプロ

私も実のところ、事前にスタディしている段階ではどの曲も気乗りしなかったのですが、定期は「皆勤」しようと行って、よかったです。"ゴジラ"もカリンニコフも、(野暮な言い方ですが)なんだかすごい、という感じ。いずれも終盤は大きな渦に飲み込まれんばかりの迫力でした。読響は良い時の音。シャギムラトヴァも安心して聴ける声で、良かったです。

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