2020-04

2019・6・12(水)多田淳之介演出「ゴドーを待ちながら」初日

      KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉 7時

 スタジオの中央に土俵のような円形舞台があり、それを取り囲むように4段ほどの客席(自由席)が設置されている。キャストは大高洋夫(ウラジミール)、小宮孝泰(エストラゴン)、猪股俊明(ポゾー)、永井秀樹(ラッキー)、木村風太(少年)。

 これは周知の通り、サミュエル・ベケットのおなじみの戯曲だ。最後まで来ないゴドーなる人物をひたすら待ちながら、ムキになって他愛のないことをやっているうちに、いつの間にか2日間が過ぎて行くという、ストーリーの展開の無い「不条理劇」である。今回は岡室美奈子による新訳が使われており、小気味よいテンポの台詞で進められる。

 もともと、何のためにゴドーを待っているのかもはっきりしないわけだが、そうしているうちにいつの間にか人生が過ぎ去って行くというのは空しい話だ━━しかし逆に考えれば、彼が来ても来なくても、それなりに生きて行くことはできる、ということにもなるのだが。
 なおこの上演では、配役が異なる「昭和・平成バージョン」と「令和バージョン」の2種があり、今日はその前者だった。両者にどういう違いがあるのか、ないのか、観てみたい気もする。23日まで上演。

 話は飛ぶが、1970年代に「三百人劇場」だったかで、これをパロった芝居を観たことがある。公演したのは、「劇団欅」だったか「劇団昴」だったか? 
 「後藤」という人物が来そうでいてなかなか来ず、最後についに現われたと思ったら、そいつはヒトラーと同じ顔をしていたというオチがつく。滅茶苦茶な芝居だったが、実に面白かった。もちろんこれは、ラーメンズの「後藤を待ちながら」とは全く違う内容のものである。

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