2021-06

2019・6・7(金)METライブビューイング
プーランク「カルメル会修道女の対話」

     東劇  2時30分

 メトロポリタン・オペラ、去る5月11日上演のライヴ映像。ジョン・デクスターの演出、ヤニック・ネゼ=セガンの指揮。
 歌手陣は、イザベル・レナード(ブランシェ)、カリタ・マッティラ(修道院長)、エイドリアン・ピエチョンカ(新・修道院長)、カレン・カーギル(マリー修道女長)、エリン・モーリー(コンスタンス)、ジャン=フランソワ・ラボワント(ド・ラ・フォルス侯爵)他。

 これは1977年プレミエの、MET定番のプロダクションだ。十字架を模ったデザインの舞台装置(デイヴィッド・レッパ)が特徴の一つである。
 大詰めのクライマックス、修道女たちの殉教のシーンでは、群集が並ぶ中を彼女らが一人ずつ順に舞台奥に向かって行き、兵士たちの彼方に姿を消すと、その都度ギロチンの刃が落下する轟音が不気味に響きわたる、という造りになっている。涙を催させるには充分の幕切れであろう。

 歌手陣の中では、前修道院長を歌い演じたカリタ・マッティラが、別人のように物凄い老け役のメイクで、特に死の場面では凄愴な演技で観客の息を呑ませる。
 一方、私の御贔屓(?)のイザベル・レナードは、今回は比較的おとなしい表現の役回り。先日の「マーニー」での魅力には、些か及ばない。

 何といっても素晴らしいのは、ネゼ=セガンの指揮と、METのオーケストラだ。プーランクの音楽の不気味さ、ドラマティックかつ壮大な緊迫感をこれほど見事に描き出した演奏は、そう多くはないと思われる。
 休憩10分を含み、上映時間は3時間17分。案内役は久しぶりにルネ・フレミングが務めていた。

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