2020-04

2019・6・6(木)東京二期会 R・シュトラウス「サロメ」2日目

      東京文化会館大ホール  2時

 別キャスト。主役陣は、田崎尚美(サロメ)、萩原潤(ヨカナーン)、片寄純也(ヘロデ)、清水華澄(ヘロディアス)、西岡慎介(ナラボート)、成田伊美(小姓)。

 今日聴いた席は、1階席後方だったが、昨日よりも声はよく聞こえる。オーケストラを圧して、というほどには行かないけれども、それでも昨日より明晰に響いて来る。これはしかし、席の位置ゆえではなかろう。昨日は、一体何だったんだろうと思う。

 田崎尚美は好演だったが、サロメ役としては少々真面目に過ぎたのではないかという気がしないでもない。
 片寄純也はヘロデ王の好色ぶりを巧く表現していたが、それ以上にヘロディアス役の清水華澄が猛妻、怪妻ぶりを発揮し、存在感を出していた。ナラボート役の西岡慎介の力強い声も印象に残る。

 ヴァイグレと読響の演奏も、昨日に劣らず聴き応えがあった。全曲幕切れ近く、サロメが法悦に酔いしれる場面でのミステリアスな、不気味な演奏も見事だ。
 また、R・シュトラウス得意の、音が最強奏に膨らんだ瞬間にふっと力を抜いて弱音になるという個所━━それは特に、ヨカナーンが井戸から出て来て語る部分で多用されるのだが━━での演奏がいい。この部分に関しては、昔、1962年にマンフレッド・グルリットが東京フィルを指揮して日本初演した際の巧みな強弱の変化による演奏が忘れられないのだが、それ以降、なかなかそのような演奏を聴けたことが無く、不思議に思っていたところへ、久しぶりにこのヴァイグレと読響の演奏でそれに巡り合ったというわけである。
 今回の「サロメ」での大収穫のひとつが、これだった。

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