2019-07

11・9(日)北九州国際音楽祭フィナーレ・ガラ・コンサート

    北九州市立響ホール マチネー

 小倉で開催されているこの音楽祭も、今年で第21回になる。
 10月2日にエマニュエル・パユとオーストラリア室内管弦楽団の演奏会で開幕、以降シンフォニア・ヴァルソヴィア、ソフィア国立歌劇場、東京メトロポリタン・ブラス・クィンテット、チェン・ミン、田村響、若林顕、南紫音、江口玲ほかが登場してきた。そのフィナーレが、今日の午後3時から4時間にわたって行なわれたマラソン的コンサートである。音楽祭実行委員会会長をつとめる北九州市長が登壇してのセレモニーもあり、すこぶる盛況。

 第1部は、ピアノの松本知将と、最近東欧のいくつかの歌劇場で「蝶々夫人」を歌って成功を収めているソプラノの豊嶋起久子が協演しての、プッチーニのオペラを中心にしたプログラム。
 第2部では一転して、元読売日響の首席奏者・菅原淳が率いる加藤恭子、野本洋介ら「パーカッションの仲間たち」による賑やかなステージになる。オペラやバレエの名曲に、野本や一柳慧といった現代作品を巧く配した選曲もなかなか良く、特に菅原自身が編曲した「カルメン」組曲では、「アルカラの竜騎兵」などにお遊び的な洒落た手法も織り交ぜての見事な「音色旋律」を披露。
 シロフォンからチューブ・ベルから、各種打楽器を奏しまくって大暴れのこのリーダーを、もし読売日響定期会員が見たら、「菅原さんはティンパニだけじゃないんだ、凄い」と、目を見張ることだろう。

 第3部は、おなじみマロこと篠崎史紀(N響コンマス)がリーダーをつとめる弦楽五重奏がウィーンのワルツを演奏。白井篤、桑田歩、本間達朗らN響メンバーに、ベルリン・コーミッシェ・オーパーのオーケストラで弾いている西山雄太が加わってのアンサンブルだが、いうまでもなくみんな音も良いし、実に上手い。しかもステージでのトークの自然で楽しいことたるや、N響でのふだんの演奏会の舞台からは想像もできない光景だ。
 特にマロさんのサービス精神は抜群。趣向として(彼の発案だそうだが)ステージ上におかれたテーブルに招かれ、椅子にかけてワインを飲み、わざわざマロさんに間近まで寄って来られてヴァイオリンの甘い音色を聴かされた人たちも、さぞ楽しんだことだろう。
 それにしても、そういう時にパッと手をあげて客席から舞台まで出て行く人が結構いるんですねえ。私などは照れくさくて、到底真似できない(第一、酒が飲めない)。しかも、その人たち――特に女性たちの笑顔の、なんとすばらしいこと! それはまさに、フィナーレ・ガラにふさわしい雰囲気だった。

 かくて演奏会は、7時近くに終る。7時半に会場を出て、北九州空港から9時5分発のスターフライヤー便で帰京。

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