2020-04

2019・6・2(日)Suntory Hall Chamber Music Garden(第9回)
クス・クァルテット ベートーヴェン・サイクル初日

     サントリーホール ブルーローズ  1時

 恒例の、人気の「サントリーホールの室内楽のフェスティバル」。
目玉の一つは、毎年いろいろな弦楽四重奏団を招聘して行う、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲連続演奏ツィクルスだ。

 今年は、ベルリン出身の女性奏者ヤーナ・クスをリーダーとするクス・クァルテットが登場した。今日はその初日で、第1番から第6番まで━━つまり「作品18」の全6曲を演奏するという日だった。演奏は3,2,1,5,4,6番という順で、2曲ごとに15~20分の休憩が取られる。

 とにかく、若々しくて、勢いがいい。最初の「第3番」の出だしは妙に不安定な演奏で心配させられたが、次第にバランスを取り戻して行った。休憩後の「第1番」は最も集中力に富んだ演奏だったのではないか。「第4番」に入った瞬間の、それまでの明るさから一転させた気魄のハ短調のエネルギー感なども印象に残る。

 ただ、6曲それぞれの本来の性格の描き分けなどは、この弦楽四重奏団としては、まだこれからのことであろう。たとえ若き日の作品とはいえ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、実に難物である。
 それに、これは私個人の問題だが、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をこういう形で、━━つまり一つの演奏会で6曲をいっぺんに聴くなどということは、やはり避けておいた方がよかったような気がする。

コメント

リーダー

いつも拝読しております。ありがとうございます。
クス・クァルテットのリーダー(創設者?)は、2ndヴァイオリンのオリヴァー・ヴィレではないでしょうか。音楽的にもリーダーシップをとっていた様に見受けました。私が聴いたのは、サイクル2回目(5日)です。

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