2020-04

2019・5・24(金)飯森範親指揮日本センチュリー響「ハイドン・マラソン」

    いずみホール  7時

 西宮での演奏会は5時少し前に終ったので、阪急とJRを乗り継ぎ、環状線の大阪城公園駅の近くにある「いずみホール」へ、日本センチュリー交響楽団の「いずみ定期演奏会」を聴きに行く。
 ハイドンの交響曲連続演奏シリーズ「ハイドン・マラソン」の一環で、今日は「第23番」「第20番」「第85番《王妃》」、および挿入プログラムとしてのジョリヴェの「リノスの歌」が演奏された。コンサートマスターは荒井英治。

 この10年来、とりわけ日本のオーケストラの成長が楽しみになり、各地のオケを聴き歩いている。それに、東京では聴けないようなユニークなプログラミングや、東京のオケとの演奏より面白い音楽を聴かせてくれる指揮者にも出会えることがある。いろいろ勉強になるのである。
 自分ではそれを「音楽巡礼」と謙虚に(?)称しているのだが、井上道義からは「旅がらす」と野次られ、芸術文化振興基金のI氏からは、何と「寅さん」「一番星桃次郎」などと、━━(巧いことを言うものですなあ)。

 その音楽の股旅が、しかし今回は、旅先で不慮のリタイアを演じることとなってしまった。
 この「ハイドン・マラソン」、これまでエクストンのCDで何枚か接して、なかなかいいと思い、初めてナマを聴きに来た次第だったが、1曲目の「第23番」を聴いている最中に、持病の尿管結石の発作に襲われ始め・・・・。2曲目はこっそり席を移し、ホール最後部席に座って聴いていたのだが、ついに休憩時間に、蹌踉として会場を抜け出し、ホテルに逃げ帰る羽目に陥った。

 そのあとの救急車のことだの、大阪回生病院で痛み止めの処置をしてもらったことなどは特にここで記す必要もないことだが、とにかくこの体調では、折角の飯森と日本センチュリー響の「23番」にも、正確なコメントを述べられる状態ではなかったことをお許し願いたい。
 ただ、後ろの席で少し姿勢を楽にして聴いた、永江真由子(同楽団首席フルート奏者)が3人の弦とともに演奏したジョリヴェの「リノスの歌」の清涼かつ透明な美しさには、痛みを和らげる美味しい冷たい水を与えられたような気持になったことを、礼とともに報告しておきたい。

 これで結局、土曜日に予定していた名古屋での名古屋フィル定期を聴く計画は残念ながら放棄して、早朝一番の新幹線で帰京せざるを得なくなった。この名古屋フィル定期は、シンガポール出身の注目の若手、カーチュン・ウォンがシベリウスとバルトークを指揮する、実に興味深い演奏会だったのだが、本当に惜しいことをした。

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