2019-06

2019・5・15(水)ロナルド・ブラウティハム・リサイタル

      トッパンホール 7時

 オランダの名フォルテピアノ奏者ロナルド・ブラウティハムが、トッパンホールに2年ぶり、3度目の登場。
 今回はハイドンとベートーヴェンを組み合わせ、前半にハイドンの「ソナタ第49番変ホ長調」とベートーヴェンの「第3番ハ長調」、後半にハイドンの「第52番変ホ長調」とベートーヴェンの「第21番ハ長調《ワルトシュタイン》」を演奏してくれた。

 このプログラム、実に巧みな構成だ。演奏者の発案か、それとも企画の巧さで定評のあるトッパンホールのプロデューサーのアイディアかは知らないけれども、先頃CDで話題になった「ブラウティハムのワルトシュタイン」を入れたこともその一つ。

 だがそれ以上に秀逸なのは、これらの作品の調性の上での関連性に加え、それぞれの作品の曲想に顕れているこの2人の大作曲家の性格を巧みに対照づけ、あるいは共通点を浮き彫りにしていた点であろう。
 ハイドンは、思いのほかベートーヴェンの近くにいた。そしてベートーヴェンも、そこからさらに師を超えて、広大無辺の世界に飛翔していった━━。

 それらが、ブラウティハムの明晰かつ強靭な集中力で有機的に組み上げられたフォルテピアノの演奏により、鮮やかに描き出される。まさに至福のコンサートであり、ハイドンとベートーヴェンの壮大さと美しさとを、心行くまで味わわせてくれたリサイタルだった。
 アンコールは、ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」からの第2楽章。

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