2019-06

2019・5・14(火)ヴァイグレの読響常任指揮者就任披露定期

     サントリーホール  7時

 1961年ベルリン生まれのセバスティアン・ヴァイグレがこの4月、読響の常任指揮者に就任。
 ハンス=ヴェルナー・ヘンツェの「7つのボレロ」(1998年)と、ブルックナーの「第9交響曲」というプログラムでスタートを切った。

 1曲目を現代作曲家の作品でぶちかましてみせるあたり、保守的な名曲路線には安住せぬぞ、と言わんばかりの意欲的な姿勢が窺われて好ましい。ただしそうはいっても━━この5月に彼が読響との演奏会で指揮する3種のプログラムの中には、現代曲はやはりこれ1曲しかなく、専ら18世紀末~19世紀の独墺の名曲ばかり、という状況ではあるのだが・・・・。

 そのヘンツェの「7つのボレロ」は、演奏時間20分強、大編成の管弦楽のための色彩的な組曲風の作品で、どの曲においてもリズミカルな躍動感が目立って面白い。中には、あのラヴェルの「ボレロ」のリズムが低く忍び寄って来るという個所もあり、微苦笑を呼ぶ。

 一方、ブルックナーの「9番」は、読響の持てる威力を十二分に発揮させた、豪壮雄大な演奏となった。最強奏で咆哮する時の音色には、あまり美しいとは言い難いところもあるが、第1楽章第2主題での弦のアンサンブルの瑞々しさや、第3楽章終結での4本のホルンの伸びやかな清々しさなど、ハッとさせられるような美しい個所も少なくなかった。全体にブルックナーの音楽に備わる筋肉質的な力感という面を浮き出させた演奏、とも言えようか。

 聴衆の反応もまずは上々。コンサートマスターは長原幸太。

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