2021-06

2019・4・27(土) びわ湖クラシック音楽祭(8) かがり火コンサート

     ピアザホール  7時30分~8時30分

 「かがり火コンサート」とは、ホールの建物に隣接する湖畔広場で、大きなかがり火を焚いて行う名物コンサートだという話だったが━━私は今年初めて見るので楽しみにしていたのだが、あいにく今日は物凄い北風、あの琵琶湖畔に何と白い波濤が打ち寄せる天候とあって、屋外の演奏は中止、反対側にあるホテル淡海の建物の中のピアザホールなる所へ会場を移して開催されたのは、仕方がないとはいえ、私としては大いに落胆したことであった。
 しかもこのピアザホールはクラシック音楽用の会場ではないので、残響はゼロ、音は味も素っ気もなく、演奏のちょっとしたアラも必要以上に露呈させてしまうので、聴いていて辛くなる。

 プログラムは、モーツァルトの「レクイエム」にザイフリートの「リベラ・メ」およびモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を接続し一組にしたものだった。
 祝祭になぜ鎮魂曲を演奏するのか趣旨はよく解らないが、それはともかくとしても━━マティアス・ユング指揮のザクセン声楽アンサンブルとびわ湖ホール声楽アンサンブル、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の演奏が乾き切って精彩を欠き、しかも4人の声楽ソリストの大半が、言っちゃ何だが、この曲を歌うには全く向いていないように思われ・・・・。何とも残念至極。

 猛烈に寒い。大津駅南口にある「テトラ大津・京都」に泊。

コメント

東条先生、こんにちは。「近江の春」鑑賞記、楽しく読ませていただきました。ハードな旅だったご様子、おつかれさまでした。
「近江の春」、今年は関東のテレビでも紹介されるなど、PRも積極的だったようですね。番組では「四大テノール」が紹介され、私は観ていないのですが、家族が感心していました。
石橋栄実さんは、昨年「電話」に出演された際の東条先生評を記憶しており、「声」での好演も目に浮かびます。
びわ湖ホールは昨年訪ねましたが、湖を望む立地、立派な舞台機構、なかなか良いところでした。関東在住でそう簡単には行けませんが、いつかまた、と思います。

 2日目の野外の演奏を拝聴しました。携帯カイロも配布されたのですが、とにかく寒かったです。しかし、かがり火のパフォーマンスも含めて、寒さを忘れさせるくらいに、平成の終わりにふさわしい…とも言えそうな好演でした。
 これ以前、この日はザクセンだけの演奏会も聴きました。ドイツ・北欧の合唱団や合唱指揮者の来日が多い近年(ブームのようですが)、3月のトヌ・カリユステの指揮のように、演奏内容だけでなく、バトンテクニックなど多岐に渡り、その素晴らしい至芸に触れる事ができた公演がある一方、プロかアマチュアかよくわからない実力で、失望を余儀なくされる団体も多いのですが、ザクセンはオリジナリティもあり、安定した内容でした。
 ただ、時折、全体的にバランスが乱れ、男声を中心に発声の甘い部分が出ることもあったと思います。また、表現も、指揮者が少々大振りで、もう少し細かくいろいろできることもあったのでは、とも思いました。
 夜のこのモツレクの公演は、このザクセンとびわ湖ホールの声楽アンサンブルの合同でした。
 びわ湖の方は、ここ4~5年、素晴らしい成果を出してきた中心的なメンバーが各パートで卒団し、新たなメンバーを多く迎えての演奏だったわけですが、昼のザクセンだけの時に比べて、声量だけでなく、安定感や声質につやの増幅を感じることができた演奏で、びわ湖のメンバーの高い実力を早くも感じることができました。とりわけ、テナーは向かって左端の2人を中心に、出るところは出る、引くところは引くといった全体のバランスを考えた機敏な表現力や、レガートでの響きが美しく、惚れ惚れする内容でした。
 また、ソロも寒い中、ベテランの卒団生(清水さん、津国さん)はもちろん、現メンバーの益田さん(アルト)の安定感、そして、平尾さん(ソプラノ)が明るく、機敏かつ魅力的なセンスを感じる歌唱内容で大変良かったと思います。今後の活動にも大変期待感を抱きながら、平成最後の演奏会を充実した心持で終えることができました。

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