2019-07

11・3(月・祝)クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィル定期

    トリフォニーホール 3時 マチネー

 「死の神秘」と題し、クルタークの「石碑」、ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」、武満徹の「死と再生」、最後にマーラーの第10交響曲のアダージョ。
 選曲コンセプトといい、作品の性格といい、作品同士の音の続き具合といい、まさにこれ以上はないくらいの完璧な流れを持った陰鬱な(?)プログラム。息をつめて聴き、大いに気が滅入り、満足して帰る。

 クルタークの「石碑」は、舞台も溢れんばかりの超大編成による、3楽章からなる計12~3分の作品である。特に両端楽章での管楽器群の不思議な音の揺れが強い印象を残す。早い話が、たとえば第1楽章の最初では、「レオノーレ」序曲第3番冒頭で和音がたたきつけられたあとに下行して行く音がぐらぐらと揺れて震えるような、という具合――。
 タイトルの由来はよく解らないが、アルミンクがこれまで聴かせてくれたたくさんの現代曲の中では、私には大いに気に入るものであった。

 続いて、イザベル・ファウストが弾くベルクの協奏曲、休憩後には武満の「死と再生」(弦楽合奏)と続く。そして、これら晩秋の孤独の歌ともいう感のある曲を体験したあとに聴くマーラーの「アダージョ」が、これはまた何と透徹した凄みにあふれていたことか。
  音楽の友新年号(12月18日発売)演奏会評

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