2020-04

2019・3・19(火)ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「椿姫」

     日本シネアーツ社 試写室  1時

 英国ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)で上演されたヴェルディの「椿姫」ライヴ映像の試写を観る。上映時間は休憩を含め3時間33分、一般上映は4月5日~11日、東宝東和系映画館。

 METのライヴを扱っている松竹と異なり、こちら東宝東和のビューイングは、上演・上映内容のデータが簡単すぎて、そもそもこれがいつ上演された舞台なのかについてもクレジットされていないのが困る。RHOのサイト(これがまた判り難い)で調べてみると、1月30日だったらしいということだけは判る。

 演出はリチャード・エア。もう四半世紀にわたりレパートリーになっている定番の舞台だ。1994年にRHOの音楽監督ゲオルク・ショルティがこれを上演する際、エアを強引に口説いて演出に引っ張り出したという話が、エア本人の口からも語られていたけれど、この話はなかなか面白かった。
 今回は指揮がアントネッロ・マナコルダ、配役はヴィオレッタをエルモネラ・ヤオ、アルフレード・ジェルモンをチャールズ・カストロノボ、父ジョルジョ・ジェルモンをプラシド・ドミンゴ、その他。

 ヤオの歌唱と演技をじっくりと聴き、観たのは今回が初めてだが、それほど派手ではないけれども安定して美しい歌唱ぶりであり、演技もなかなか巧い。ただ、メイクの所為もあるのだろうが、冒頭から何となくやつれた病身的な雰囲気を感じさせる上に、第3幕では幽鬼のような表情でゼーゼーと喘ぎながら歌うので(歌は完璧だが)観ているほうも少々辛くなってしまう。ヴィオレッタの執念のようなものをこれほど重病人らしい雰囲気で演じた歌手も、そう多くはあるまい。
 カストロノボはまず普通にこなしていたといった感。
 ドミンゴは、今ではテノールの声質を備えたバリトン歌手という趣だが、78歳という年齢で第2幕の長丁場をこれだけ完璧に歌えるということは、もはや奇蹟以外の何ものでもなかろう。

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