2021-06

2019・1・10(木)大野和士指揮東京都交響楽団

    サントリーホール  7時

 これは定期演奏会Bシリーズ。
 シェーンベルクの「ヴァイオリン協奏曲」(ソロはパトリツィア・コパチンスカヤ)と、ブルックナーの「交響曲第6番」。最近の日本のオケでよく試みられるようになった、意欲的なプログラムの一例と言えるだろう。コンサートマスターは山本友重。

 ブルックナーの「6番」では、大野と都響の最近の好調ぶりを如実に示す、揺るぎのない造型力にあふれた快演が聴けた。第1楽章で、主題のモティーフが2小節ごと、あるいは4小節ごとに1組になって移行して行く整然たる構築なども、実に明快に再現されていた。

 一方、前半のシェーンベルクの協奏曲では、ソリストのコパチンスカヤの演奏が凄い。これだけ強靭な集中性を示した演奏は、滅多に聴けるものではないだろう。
 作風において調性への回帰が見られると言っても所詮シェーンベルクはシェーンベルクなのだが、今日の彼女の演奏では、曲全体に、よい意味での瑞々しい旋律性を感じさせていたところも驚きだ(もちろん、「甘く」してしまったという意味ではない)。
 こういうプログラムの場合、ふつうなら熱狂的な拍手はブルックナーの方に起こるものだが、今日はそれよりもこのシェーンベルクでの、コパチンスカヤの演奏の方に爆発的なブラヴォーと拍手が集中するという、珍しいケースが見られた。
  →(別稿) モーストリー・クラシック4月号 公演Reviews

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