2021-06

2018・10・16(火)ジョヴァンニ・アントニーニ指揮読売日本交響楽団

      サントリーホール  7時

 イル・ジャルディーノ・アルモニコの指揮者として有名なジョヴァンニ・アントニーニが客演。ハイドンの歌劇「無人島」序曲、ベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」(ソリストはヴィクトリア・ムローヴァ)、同「交響曲第2番」を指揮。コンサートマスターは日下紗矢子。

 1小節ごとに、いや、音符という音符がすべて新鮮に響き、一つ一つのフレーズが面白い、というタイプの演奏だ。しかもそれらが、わざとらしさを全く感じさせない。殊更なテンポの小細工もなく、天馬空を行くといったような颯爽たる運びで構築されて行くのが、たまらない魅力である。

 「第2交響曲」には、もともとデュナミークの対比が激しく、頻繁に強弱が入れ替わるという性格があるが、アントニーニの手にかかると、それらの強奏すべてに鋭いアクセントが加わり、衝撃的な効果を生み出す。こういう演奏を聴くと、ベートーヴェンが同時代の作曲家の中で如何に奔放で「規格外」の作曲家だったかということが、いよいよ明確に印象づけられるだろう。

 「ヴァイオリン協奏曲」では、ソリストにムローヴァを迎えるという豪華な布陣で、この日最高のスペクタクルな、スリリングな演奏が繰り広げられた。アントニーニの指揮にも劣らない彼女の挑戦的な、攻撃的な表情のソロが際立ち、カデンツァを含めた一音一音に大胆で斬新な、変幻自在の音の躍動が籠められる。演奏時間も約38分というテンポの速さ。胸のすくような演奏だった。

 「無人島」序曲というのは、残念ながらどうも面白いとは思えなかったが・・・・。 
 アントニー二は、以前バルトリとの協演映像で観たのと全く同じように、賑やかな指揮ぶりである。

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