2019-05

2007・5・30(水)仲道郁代のベートーヴェン・ツィクルス

    JTアートホール  7時

 チェロとのソナタのシリーズ第2回、協演は趙静。
 プログラムは、ソナタの第1番、第4番、第5番、および「魔笛の主題による7つの変奏曲》と、アンコールに《ユダス・マカベウスによる変奏曲》。

 ソナタ集は快演に満たされた。《第1番》では作品の性格からしてピアノの雄弁さも際立ち、長年にわたりベートーヴェンに取り組んできた仲道の満々たる自信と気迫を余すところなく押し出したが、チェロが発言力を増す《4番》以降では、趙の恰幅のいいソロが小気味よい反撃を開始した。
 特に《5番》のアダージョでは、小節を追うに従い深みを増していく叙情の見事さが印象的だったし、続くアレグロでは音楽の巨大な歩みが展開されてすばらしいクライマックスが形成された。

 今回が初協演という2人の個性のぶつかりあいが前面に出た感があり、ベートーヴェンのソナタは、こういう演奏でこそ、いっそう面白くなる。
 ただ客席最後部下手側で聴いた場合、ピアノもチェロもかなり響いて定位感が失われ、大味なイメージになってしまう。演奏全体に凝縮力が不足しているようにも感じられたのは、多分そのためだろう。

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