2019-08

2007・6・26(木)若杉弘指揮読売日本交響楽団

     東京芸術劇場コンサートホール  7時

 若杉が読響を振るのは、実にほぼ30年ぶりのことだという。彼がかつて常任指揮者を務めた時代、いろいろ対立があったことはもう一般には記憶が薄れているが、オーケストラ内部には、「若杉には金輪際うちのオケの指揮はさせん」と言い張っていた楽員が、つい最近までいたという話も聞いた。
 
 まあ、そういう内情はともかく、今日のコンサートに関する限り、メシアンの「われらの主イエス・キリストの変容」の演奏は、きわめて立派なものだった。特に金管を中心とする豊麗なハーモニーが強い印象を残す。曲自体はちっとも面白いものでも感動的なものでもないが、この2時間近い大曲をスケール大きく描きだした指揮者とオケのコラボレーションは讃えられてよい。

 ただ問題は合唱(新国立劇場合唱団)のラテン語の発音の曖昧さで、子音の響きが全然聞こえず、台本を読みながら聴いていてもどこを歌っているのかさっぱり判らぬというお粗末な状態。
 今月のプログラムに、60~70年代の若杉=読響の輝かしかった活動について一文を寄せる。

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