2020-04

2007・6・14(木)マルティン・ジークハルト指揮日本フィル

     東京オペラシティコンサートホール  7時

 2階正面上手寄りの席からは舞台下手側に配置されたコントラバス群がよく響いて聞こえるため、低音を基盤に構築された音楽というイメージになる。
 問題は、日本フィルの演奏が粗いことだ。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」は冒頭のみ温かさが感じられたものの、その後は手探り的で生硬な演奏。小編成ゆえにそれがいっそう露呈してしまう。

 モーツァルトの「交響曲第39番」も、ベートーヴェンの「田園交響曲」も、音楽本来の柔軟さに追い付きそうで追い付かぬもどかしさを感じさせる。特に「田園」第2楽章など、木管群のバランスの悪さ、アンサンブルとしてのまとまりの悪さが、美しい曲想を害なってしまった。音楽が主調に解決する時や主題が回帰する時など、音楽形式の上で重要なその最初の音符を無造作に弾く弦楽器群にも落胆させられた。

 これらは本来、オーケストラが自主的に創るべき音楽ではないのか。しっかりした音楽監督を据えて、もう一度根本から解決を計って欲しいものだ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」