2019-08

2007・6・5(火)プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団

    東京オペラシティコンサートホール  7時

 オケの来日は6年ぶりだが、「指揮者」ミハイル・プレトニョフに率いられての来日は、9年ぶりになる。
 彼の指揮は、近年の東フィルへの客演がすこぶる個性的になって来ているため、「大胆なキャラクター復活への期待」などと提灯記事を書いたのだが、幸いな(?)ことに、一頃よりはアクの強さが戻ってきたようである。

 チャイコフスキーの「交響曲5番」第1楽章序奏は異様に遅いテンポだし、それに反して第4楽章では提示部後半のあのデクレッシェンドからいよいよテンポは速まり、アレグロ・ヴィヴァーチェよりむしろプレストで突進する勢いになる(以前のCDではこのような演奏ではなかった)。
 もともとプレトニョフは、ステージ演奏ではタテの線などに頓着するタイプではないが、今日の第4楽章主部は、細部が全く判然としないほど飛ばしに飛ばす演奏だった。管もやや粗いが、そういう部分を丁寧に磨き上げるようなタイプの指揮者ではないのだから、芸風と割り切って受け取るしかない。ただし第2楽章での弦は、実に艶やかで美しい。

 その一方、アンコールでの「眠りの森の美女」のワルツの方は、意外に整然としていて驚く。こういう、極端に対照的な表現を一つのコンサートで聴かせるところが、またプレトニョフらしいとも言えるだろう。
 なお、冒頭にはシベリウスの「フィンランディア」。これは恐ろしく重厚で、大地を踏み鳴らすような、おどろおどろしい演奏だった。2曲目は樫本大進のソロでシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲」。

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