2020-04

2007・7・16(月)パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィル

    東京オペラシティ コンサートホール  4時

 ベートーヴェン・ツィクルス(抜粋)初日。諏訪内晶子が出たせいもあるのか、超満員である。ヤルヴィの先鋭的なベートーヴェンが理解されたとすればめでたいことなのだが。

 編成は8型、ホルンをはじめモダン楽器を使用しているが、トランペットのみは古い形のものを使っていた。1曲目は「プロメテウスの創造物」序曲。実に強烈な、見事なスフォルツァンド。これでこそ面白い。
 ヴァイオリン協奏曲では、オーケストラとは別に、諏訪内晶子が自己のスタイルであるヴィブラート奏法を貫いた。その範囲での彼女の演奏はきわめてスケールが大きく、深みを増していた。以前にも感じたことだが、この2、3年来の彼女の成長は疑いない。

 後半は「英雄」。ベートーヴェンのラディカルな音楽の組立が如実に感じられる面白さの反面、速いテンポのために弾き飛ばす彼らの演奏が細部を疎かにすることへの不満もついて回る。面白いけれど、もう少しきちんとやってくれないか、とも思う。
 アンコールは「8番」第2楽章。木管を突然強奏させるところなど、パーヴォらしくて興味深い。

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