2020-04

2007・7・12(木)広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団

    東京オペラシティ コンサートホール  7時

 あれから10年以上も経つだろうか、このコンビによるあの「オックスフォード」の快演は今も耳に残っている。その演奏が久しぶりに蘇ったような思いだ。
 前半のハイドンの「ロンドン」、モーツァルトの「プラハ」。前者は瑞々しく活気があり、後者は少し重くなり覇気も少し薄れたが、広上の張りのある音楽が躍動して快い時間を作り出してくれた。
 ただし日本フィルの弦の音色はあまりきれいとは言えないし、「プラハ」でのティンパニの音色にももう少し品格といったものが欲しい。

 だが後半のプロコフィエフの「交響協奏曲」になると、途端に何か解放されたような音がオーケストラから沸き上がって来る。慣れた奏法に戻ったと言わんばかりの雰囲気だ。この3ヵ月ばかり定期を続けて聴いた印象を整理すると、やはり日本フィルには古典ものよりも、このあたりのレパートリーが合っているといえるのかもしれない。

 広上はソロを巧く浮きださせる。趙静の音楽は相変わらずヴィヴィッドであり、その演奏は、驀進する凄味というよりは明るい光に照射された若々しい躍動といったものを感じさせる。クライマックスへ追い込んで行く緊迫感のすばらしさも特徴である。好い演奏会であった。
 日本フィルも先月とは格段に違う演奏の出来である。ラザレフが首席指揮者に決定(来秋から)したことがいい影響を及ぼしているのであろうか。

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