2020-04

2007・7・11(水)リッカルド・ムーティ指揮PMFオーケストラ

    Bunkamuraオーチャードホール  7時

 恒例のPMFフェスティバルだが、いつもは大トリに置かれている東京公演が、フェスティバルの前半で、しかも一番手の指揮者で行なわれるケースは、この十数年来、初めてのことではなかろうか。だがたしかにこの時期なら、またウイーン・フィルの教授陣も首席として演奏に加われるという利点もある。

 大ムーティ将軍は、このアカデミー生のオーケストラを、実に美しい音色に創り上げた。ヴェルディの「運命の力」序曲も、シューベルトの「ザ・グレイト」も、アンコールでのヨーゼフ・シュトラウスの「天体の音楽」も、大編成ながらもクリームのように柔かい豊麗無比な響きで、きわめて屈託なく鳴り響く。その壮大な美しさは、今日の演奏からはほとんど聴けなくなっていたものだ。快いことは事実だが、聴いているうちに、何かそれ以上の刺激が欲しくなって来る。

 だが、「ザ・グレイト」第2楽章での内声部のトランペットをエコーのごとく遠近感を持たせつつ明確に響かせるくだりなどは、すばらしかった。
 これらの他に、マルティン・ガブリエルが甘い音色でモーツァルトのオーボエ協奏曲を吹いた。オケは人数を減らしていたが、それでも普通よりはよほど多い。ここでも羽毛のような弦の響きが聴けた。

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