2021-06

2018・8・23(木)山田和樹指揮東京混声合唱団 伝統芸能と合唱

      横浜能楽堂  7時

 神奈川県立音楽堂主催の演奏会だが、本拠はいま改装工事中なので、それにほぼ隣接する横浜能楽堂が使用された由。
 だが今の「山田和樹〔音楽監督〕と東混」には、こういう場所を意図的に選んだのだろう、とまで思わせる企画の新鮮さがある。

 今日のプログラムは、アポリジニ(オーストラリアの原住民族)の伝承音楽を題材にしたリークの「コンダリラ」、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」第9番、柴田南雄の「秋田県横手萬歳によるシアターピース」と「追分節考」など。
 最後の曲では、尺八の関一郎と藤原道山が協演していた。

 この他に「合唱によるフリージャズ」というのがあったが、これは山田和樹みずから「今回は要するに即興的にという意味にとどまるもので、来年、本当のジャズをやるための実験的なもの」と断りを入れた上での「即興の」演奏。何だか団員同士がバラバラに騒いでいるみたいな(失礼)印象しか残らなかったが、来年に期待しよう。

 ともあれ、普通のコンサートホールと全く雰囲気の違うところなので、新鮮な感覚で聴ける。音響の上では━━残響はないけれども、今日のプログラムは「ブラジル風バッハ」を除いてはシアターピース、もしくはそれに類似した特徴を持つ作品であり、そのため本舞台や橋掛りだけでなく、客席の通路すべてを縦横に活用しての演奏が繰り広げられたので、むしろ能楽堂という場所の良さが生きた、と言えたであろう。

 「横手萬歳」は、2016年にも、神奈川県立音楽堂での演奏を聴いた(→9月6日の項で詳しく書いた)。こういうのをやると、伝統的に東混は巧い。みなさん芸達者である。

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