2018-11

2018・6・30(土)調布国際音楽祭 フェスティバル・オーケストラ

       調布市グリーンホール 大ホール  6時

 サントリーホールでハイドン・フィルの演奏会を聴いてから、地下鉄銀座線の溜池山王駅から赤坂見附で丸ノ内線に乗り換え、更に新宿駅から京王線準特急に乗れば、調布駅までたいした時間はかからない。

 その調布駅前にある「グリーンホール」を中心に開催されている「調布国際音楽祭」は今年で6年目、ただし「国際」の2文字が加わったのは昨年からとのこと。エグゼクティブ・プロデューサーは鈴木優人である。
 演奏会のプログラムは、彼や鈴木雅明、寺神戸亮らによる古楽系を中心としているようだが、フェスティバル全体としてはもちろん市民たちも参加できる幅広いイヴェントをも含んでいる。

 今日、私が聴いたのは、「フェスティバル・オーケストラ」と題する演奏会だ。鈴木雅明の指揮で、バッハの「管弦楽組曲第3番」、ストラヴィンスキーの組曲「プルチネッラ」、ベートーヴェンの「交響曲第5番《運命》」がプログラムに組まれている。
 コンサートマスターは、バッハが寺神戸亮、他の2曲が白井圭。各パートには瀧村依里、須田祥子、上野星矢、広田智之、福士マリ子、今井仁志らの名手が首席などとして並んでいる。そしてうしろのプルトには「お弟子さん」(受講生)たちも加わっていということだが、その詳細は聞き洩らした。

 そういうオケだから、素晴らしく良いところと、ちょっと危ないところとが混在する演奏にはなっていたけれども、「プルチネッラ」では各セクションが見事な演奏を繰り広げて、聴き応えも充分だった。
 ベートーヴェンの「5番」は、ティンパニがあまりに雑で粗っぽい叩き方をするのにうんざりし、耳を覆いたくなったほどだが、それを除けば、熱意と奮闘の甲斐のある演奏だったと言えようか。ただ第4楽章は、いかなる基準に照らしてもテンポが速すぎ、オーケストラに乱れを生じさせていた。これは、単なる「気魄」では片づけられぬ問題だったろう。

 最初のバッハの組曲は、演奏は少々荒かったが、マーラーの交響曲を2日間続けて聴いたあとでは、何と気持よく聴けたことか。演奏云々以前に、バッハの音楽の美しさに、暫し陶然としてしまったほどである。

 ホールは築後約40年、席数は約1300。アコースティックは悪くない。ロビーは狭く、ごった返すが、この音楽祭には温かい雰囲気がある。エグゼクティブ・プロデューサーみずからロビーに出て、ボードに「グッズ(あります)」などと書いたりしていたほどだ。この良き手づくりの感、何ものにもかえがたい。

コメント

「良き手づくりの感」

こんにちは。私は調布市民ではありませんが、バッハ好きなのでこの音楽祭は第1回目から聴いています。バッハの音楽がすばらしいだけでなく、東条様がお書きになったように、「何ものにもかえがたい」手作り感がこの音楽祭の醍醐味だと思っています。グリーンホールは演奏会には最適ではありませんが、それでも必ず行きたいと思う魅力をもった音楽祭なのです。東条様は7月1日のレイチェル・ポッジャーのリサイタル(くすのきホール)はお聴きにならなかったのでしょうか。こちらのホールはわりと音がよく、演奏も雰囲気も大変素晴らしかったです!

比較も野暮ながら

バッハのパウケンはN響の久保さんで、節度とメリハリのある好演でした。ベートーベンのそれは、同じ楽器でも奏者が違うとかくも異質の音がするものかと、呆れながら聴いていました。音質音量リズムともなかなかなか、、でした。

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