2018-09

2018・6・28(木)コルネリウス・マイスター指揮読響 マーラー「復活」

      サントリーホール  7時

 醜悪な声のフライング・ブラボーで聴衆の拍手のペースが乱された(録音チームは後処理に苦労するのでは?)件はともかく、今日のマーラーの「交響曲第2番《復活》」は、爽快な演奏だった、と言ってもいいだろう。
 合唱は新国立劇場合唱団(指揮・冨平恭平)、ソプラノ・ソロはニコール・カベル、メゾ・ソプラノはアン・ハレンベリ。コンサートマスターは長原幸太。

 大編成の金管楽器群も、木管も弦も、今日は極めて明晰な音色で鳴り響いた。いかに腕のいい読売日本交響楽団といえど、マーラーの交響曲でこれだけ音が混濁しなかったのは、珍しいことだろう。
 リズムとアタックの鋭さにも冴えが聞かれ、冒頭のチェロとコントラバスの攻撃的な一撃から早くも強烈な気魄が感じ取れた。昨年12月の「3番」より、オーケストラのバランスもずっといい。

 ただしバンダはかなり遠く、しかも通常より乾いた音だったのは、舞台袖のドアの開き方の加減の所為だったのだろうか? 特に練習番号【23】と【24】の個所でのそれは、ステージ上のオケの音に消されて全く聞こえなかったのは惜しい。
 いっぽう最後の頂点は、練習番号【51】の直前の個所がやや曖昧になったのを別とすれば、盛り上がりも充分であった。

 総じて今回の「復活」は、マイスターにとっては、整然とした明快な構築のうちに、彼岸的な浄化や陶酔というイメージよりも青年の「生」を力強く謳歌する━━といったような解釈のコンセプトをはっきり出せた演奏ではなかったろうか。
 こういう「屈託のなさすぎる」(?)マーラー表現は、必ずしも私の好みではないけれども、30歳代の青年指揮者が意気込んで取り組む演奏として聴けば、それなりに理解はできるというものである。

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