2019-11

2018・6・16(土)ピエタリ・インキネン指揮日本フィル

      サントリーホール  2時

 前半にシューベルトの「《イタリア風序曲》第2番」と、メンデルスゾーンの「ピアノ協奏曲第2番」(ソリストはサリーム・アシュカール)、後半にメンデルスゾーンの「交響曲第4番《イタリア》」。コンサートマスターは扇谷泰朋。

 インキネンと、シューベルトやメンデルスゾーンの作品とは━━もちろん作品の曲想にもよるが━━どうやら相性がいいようである。今日の3曲など、明るくてきらきらしていて、色彩的で、しかも軽やかだ。
 「《イタリア風序曲》第2番」の冒頭のふくよかで明るい和声の響き、「イタリア交響曲」の第1楽章冒頭での、木管の柔らかく軽快なリズム感と、開放的で明るい主題の表情━━。

 日本フィルがこれだけ洒落た品のいい演奏を聴かせてくれるとは、10年前のこのオーケストラからは想像もできない変わりようである。あの荒れに荒れていた音をラザレフによって叩き直されたこのオーケストラ、彼がそのシェフの座を退いてからはちょっと方向性が定まらないような傾向もあったが、インキネンがそのポストを引き継いでおよそ2シーズン、今やその成果もはっきりと顕れたように思われる。これなら、来春に予定されているフィンランドや独仏英への演奏旅行も、うまく行くことであろう。

 ピアノのアシュカールは、イスラエル出身とかいう話を聞いたが、ベヒシュタインのピアノを持ち込んでの演奏ということもあったのだろう、実に綺麗な音色と瑞々しい叙情美でメンデルスゾーンの協奏曲を再現した。また、アンコールの「トロイメライ」は、まさに玲瓏たる演奏だった。

 プログラムの演奏時間は短く、3時半には終演になったが、そのあとはホワイエで、それを聞くために残っていた大勢の客を相手に、インキネン氏と、日本フィルの後藤朋俊常務理事・事務長がトークを行なった(通訳は井上裕佳子さん)。インキネン氏の首席指揮者契約期間2年延長と、来春のツアーなどに関する話である。
 指揮者と聴衆のこのような形での交流は好ましいことで、いかにも日本フィルらしい。

コメント

ベヒシュタイン

ピアノはスタインウェイでないことは分かりましたが、左サイド2階席のため、メーカー名が見えず、前半終了後すぐ1階にいきましたが、片付けられている途中で、分かりませんでした。ベヒシュタインと教えていただいて良かったです。
ベヒシュタインを生で聴くのは初めてですが、少しクリアでない印象でした。
「イタリア」は素晴らしかったです。

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