2020-04

9・26(金)ユベール・スダーン指揮 東京交響楽団

  ミューザ川崎シンフォニーホール

 絶好調のコンビ、スダーン=東響のシューベルト・チクルス。今夜は「5番」と「6番」。

 初日のためか、あるいはホールのアコースティックによる影響か、前回(5月17日)にサントリーホールで聴いた時のようなスダーン特有の音色――明晰な高音域と、翳りのある中低音域の音色の組み合わせ――はあまり感じられなかったが、しかし一分の隙も無く引き締まった響き、瑞々しくしなやかでありながら揺るぎの無い構築は、やはり非凡な演奏であった。特に「6番」での歯切れのよいリズムでの快いたたみ込みは、見事というほかない。細部まで神経を行き届かせた演奏である。
 明日はサントリーホールで公演があるが、あそこではまた異なった音色が聴かれるかもしれない。

 なお、この2曲の間には、前回と同様、全く異なった雰囲気を持つコンチェルトが演奏された。――それはベルクのヴァイオリン協奏曲だが、これがまた全く違和感なく前後の2曲に溶け合うところが面白い。プログラミングのセンスの良さを示すものである。
 ソロはアラベラ・美歩・シュタインバッハーで、叙情的な表情がすばらしく、あたかもこの曲に描かれている夭折の少女(マノン)がみずから語っているかのよう。オーケストラも均整を保って寄り添っていた。

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