2019-12

2018・5・21(月)METライブビューイング 「ルイザ・ミラー」

     東劇  6時30分

 ヴェルディの「ルイザ・ミラー」、去る4月14日、MET上演のライヴ映像。

 ベルトラン・ド・ビリーの指揮(ジェイムズ・レヴァインから変更)とエライジャ・モシンスキーの演出。
 歌手陣は、ソニア・ヨンチェヴァ(村娘ルイザ・ミラー)、プラシド・ドミンゴ(父親ミラー)、ピョートル・ベチャワ(ルイザの恋人ロドルフォ)、アレクサンダー・ヴィノグラドフ(ロドルフォの父・領主ヴァルテル伯爵)、ディミトリ・ベロセルスキー(ルイザに横恋慕する男ヴルム)、オレシャ・ペトロワ(公爵夫人フェデリカ)他。

 ストーリーはいかにもイタリア・オペラ的な・・・・すぐカッと来て裏切られたと思い込み、その言い分もよく聞かずに恋人を罵りまくる男、事情をはっきり説明せずに嘆きの言葉ばかり歌っている女━━という、観ていてやきもきさせられる台本だが、音楽は素晴らしくドラマティックで、第1幕は未だ先人の影響が残っているものの、第2・3幕ではヴェルディの感情表現力がいよいよ巧みさを増して来た感がある。

 演奏もいい。ベルトラン・ド・ビリーの指揮が今回は異様に力感を備えたもので、特に第2幕と第3幕ではMETのオーケストラから素晴らしい緊迫の演奏を引き出していた。
 歌手陣も充実して、これも聴きものであった。ヨンチェヴァは、ブレスが少し気になるものの、声も演技も見事だし、ベチャワの輝かしい声と舞台姿と情熱的な表現は、まさにスターに相応しい。

 何よりうれしいのは、ドミンゴの健在ぶりだ。声はもうバリトンそのものだが、第3幕の決め所での歌唱の劇的な気魄力の凄さはさすがの貫録であり、それは他の歌手を圧して舞台を独り占めにするほどの強烈な存在感である。METの観客が彼に贈る熱狂的な拍手と歓声も、観ているだけで感動的だ。

 上映時間は約3時間20分、10時前に終る。

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