2019-12

2018・5・19(土)沼尻竜典指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団

     横浜みなとみらいホール  2時

 マーラーの「交響曲第9番」。神奈川フィルも入魂の演奏を繰り広げた。

 第4楽章における弦楽器群の、あの大波のような起伏と巨大な拡がりを備えた分厚い響きは、各オーケストラの弦楽セクションの腕の見せどころだが、今日の演奏では━━少なくとも1階中央あたりの席で聴いた印象では━━弦5部のそれぞれのパートが、豊麗というよりもむしろくっきりと鋭く浮かび上がり、良くも悪くも室内楽的なイメージの響きになっていて、こういう神経過敏なマーラーの「第9」もあり得るのか、と考えさせられた。
 好き嫌いは別として、これは極めてユニークな第4楽章である。

 このぴりぴりとした神経質な、鋭角的な響きは他の3つの楽章にも顕れていたように感じられたが、ただ━━このホールは、聴く席の位置により、かなり印象が異なるようで、上階席で聴いていた知人は、前述のものとは違った、むしろ正反対なイメージを得たという。しかし、同じ上階席でも、違う位置で聴いていた別の知人は、やはり私と同じような印象を得たというから、これは何とも複雑な問題だ。

 そういえば、私も以前、別の国内オーケストラをこのホールで聴いた時に、上階のバルコニー席とも言える位置では、1階中央席とは全く違うバランスと音色で聞こえ、そのオケに対するイメージが一変してしまった経験がある━━。

コメント

マーラーは

聞く場所や聞く人によって正反対の印象を与える自身の音楽を、喜ぶような気がします。

音響のことよりも、音楽的に各楽章どうだったのか、もう少し詳しく先生のご意見を聞きたいです。

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