2018-12

2018・5・4(金)ラ・フォル・ジュルネ(3) トランシルヴァニア・フィル

     東京国際フォーラム ホールC  7時15分

 ルーマニアのクルジュ=ナポカに本拠を置くトランシルヴァニア・フィルハーモニー管弦楽団(正式名称はトランシルヴァニア・ステート・フィルハーモニック・クルジュ=ナポカ)というオーケストラは、私は今回初めて聴いた。指揮は客演のカスパル・ゼンダーである。
 プログラムは、チャイコフスキーの「イタリア奇想曲」と、コルンゴルトの「ヴァイオリン協奏曲」。後者でのソリストはロシアのアレ―ナ・バーエワ。

 しかし、━━配布資料には「東欧屈指のオーケストラ」とあるけれども、実際の演奏を聴いてみると、とてもそうは思えない。むしろ、それには程遠いオケだ。もしこれが現地で高く評価されているというのであれば、今回の来日メンバーにはトラが多かったのか? 
 指揮者がまた締まりのないこと夥しい。「イタリア奇想曲」など、リハーサルをしたのかしていないのか、もう呆れるほど散漫で、しかも活気のない演奏だった。協奏曲では、その指揮者とオケにつられてバーエワまで調子を狂わせたか?

 「ラ・フォル・ジュルネ」に来る外国のオーケストラは━━昔からそうだったが━━どうも芳しくないものばかりだ。
 何年か前、このブログに同じようなことを書いたら、ある外国オケのメンバーとして日本で演奏した日本人奏者の方から、「ルネ・マルタン(音楽祭芸術監督)の仕切りは、ギャラは安いし、練習時間はないし、待遇もよくないし」とウラ事情を説明したメールを頂戴したことがある。ただ、私が2010年と2011年に、この音楽祭の総本山たるナントに取材に行った時には、どのオケももうちょっといい演奏をしていたのは事実だったのだ。

 だが一方、ソリストやグループ、あるいは室内楽のジャンルに関しては、来日演奏家・邦人演奏家ともに、粒が揃っていると言えるだろう。特にソリストは、もし手を抜いた演奏をしたら立ちどころに評価が下がるし、責任を独りで負わなくてはならないから、常に全力で弾くものだ。ラ・フォル・ジュルネでは、外来オケよりは、個人のリサイタルの方が聴き応えもある━━ということは、もう何年も前から心得てはいたのだが・・・・。

コメント

ラ・フォル・ジュルネと言えば、

GWをいかがお過ごしでしょうか。

ラ・フォル・ジュルネは最近ご無沙汰しているのですが、「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016」を拝聴した時に感じた東京との違いとして、東京では手軽な値段で演奏会を楽しめるのはいいのだけど、祝祭的雰囲気が強すぎて、その分、演奏のレベルにバラツキがある(言い方を変えるなら、規模の大きさを追求しているためか出演者が玉石混淆となっている)との印象否めず。

他方、びわ湖の方は演奏会の数を絞り込んだことが功を奏しており(大中小の3会場で朝から晩までというのが(そんなにたくさん聴けるわけでもなく)適正規模なのではないかと)、特に(おそらく費用節約の観点から、)在阪の国内オケを招へいしたのが下手な外来オケを呼ぶよりずっとよかったように思いました。

当時出演したオケは、大阪フィルと日本センチュリー響。大植英次さん指揮大阪フィルは、アルプス交響曲という山ほど楽器が必要な大曲を演奏し、あんな安い値段の演奏会でこんな曲を取り上げて大丈夫かいな、と余計な心配しちゃいましたが。

今年のGW、びわ湖ホールでは、「近江の春びわ湖クラシック音楽祭」が開催されたようですね。あいにく伺うことはできませんでしたが、声楽を中心に結構な有名どころが登場されたようで、来年は是非同地を訪れ、春の琵琶湖の美しい風景をも楽しんできたいと思っております。

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