2018-05

2018・5・2(水)「酒と涙とジキルとハイド」

    東京芸術劇場プレイハウス  2時

 三谷幸喜の作と演出による、2014年初演の作品の再演。あの名高いR・L・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」を超コミカルにもじったもので、部分的には少しくどい個所もあるが、役者さんたちも巧いし、なかなかに笑える。

 この芝居では、ジキル博士(片岡愛之助)がハイドに変身しようと秘薬を開発したものの、さっぱりその効き目が出ない・・・・というところから始まり、翌日の学会発表を控えて大弱りの博士は、助手のプール(追田孝也)と計らい、売れない役者ビクター(藤井隆)を強引に引き込み、替え玉ハイドを演じさせて学会の強行突破を計画、リハーサルを開始する。ところがそこにジキル博士の婚約者イヴ(優香)がやって来て・・・・という展開で、会場は爆笑の連続だ。

 この芝居に寓話的な意味があるとすれば、要するに自己を解放するためには本当に「薬」が必要なのか、むしろ「薬」を飲んだという自分の強い「思い込み」だけで充分なのではないか・・・・を問いかけることにあるだろう。これは、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の解釈・演出にも応用できそうなコンセプトである。

 休憩なしで約1時間40分の上演。バンドは高良久美子と青木タイセイ。4月27日から始まっていて、一部休演期間を挟み、5月26日まで上演される。

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