2021-06

2018・4・13(金)オッコ・カム指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

      すみだトリフォニーホール  2時

 オッコ・カムの指揮を聴くのは久しぶりである。
 私は1975年に彼が新日本フィルを指揮したシベリウスの「カレリア組曲」をFM放送用に録音したことがあるが、そのテープをのちのちまで愛聴していた。首席奏者の峰岸壮一氏が「われわれを『乗せる』のが本当に巧い指揮者だ」と感心していたのが印象に残っている。たしかにあの時の「カレリア行進曲」といったら、他ではちょっと聴けないようなリズムの良さだった。

 それから43年、彼もさすがに齢を取ったようだ。しかし、それに応じて、つくり出す音楽も変貌したように思える。
 今日の後半の曲目だったシベリウスの「第2交響曲」など、昔に比べると随分落ち着いた演奏になったという印象を得たが、第4楽章大詰めのクライマックスでのハーモニーの厚さ(つまり音の均衡の良さということだろう)や、最後の3つの和音の緊密度などは、以前よりも見事なものに感じられた。
 新日本フィルとの定期は今日が初日、それゆえ第1楽章あたりは少しガサガサした演奏だったけれど、後半は尻上がりに調子を出した。多分、明日の演奏はもっと良くなるだろう。

 プログラムの前半は、サッリネンのオペラ「宮殿」序曲と、ニールセンの「フルート協奏曲FS119」。
 前者はシベリウスの「第7交響曲」を思わせる重厚な開始で、なるほどここにも国宝的大作曲家の影が・・・・と感心(?)させられたが、途中からいきなりバーンスタイン調の賑やかな曲想になって驚かされる。ちょっと可笑しな小品であった。一方、後者では白尾彰(新日本フィル首席奏者)がソロを吹き、貴重な佳演を聴かせてくれた。
 この2曲は滅多に聴けないレパートリーだけに、定期における楽団の意欲的な姿勢が窺えるだろう。コンサートマスターは豊嶋泰嗣。

コメント

オッコ・カム

お疲れ様です。
手練れの指揮者による練れた演奏は、いつも楽しめる。彼が旧日フィルを指揮した時の「素晴らしい若者である。」との評は、今でも印象に残っているが、その後あまり本国を出ることはなかったようだ。ポストがないなら、新日本フィルの首席客演指揮者になってほしい。

オッコカムさん

本当に気持ちよく演奏出来て感動しました。
あくまで個人的にはいずれ監督になって頂けないかと思い、彼に話したら、オファーしてねと言われました!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2933-d9aa0859
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」