2021-06

2018・4・11(水)東京・春・音楽祭 クラウス・フローリアン・フォークト

      東京文化会館小ホール  7時

 クラウス・フローリアン・フォークトの、今年の音楽祭における2つ目の歌曲リサイタル。会場はほぼ満席である。
 今回は、ソプラノのシルヴィア・クルーガーがゲストのような形で加わり、ピアノは、前回には来られなかったイェンドリック・シュプリンガーが弾いた。

 プログラムは、もちろん前回よりも多彩だ。前半ではブラームスの「日曜日」「眠りの精」「甲斐なきセレナード」など7曲、シューベルトの「美しき水車屋の娘」より3曲、カールマンが1曲歌われ、後半ではモーツァルト、プッチーニ、レハール、それにミュージカル「オペラ座の怪人」や「ウェストサイド・ストーリー」などからも歌われた。

 だがやはり、ベストの演奏は、フォークトが歌った「美しき水車屋の娘」からの3曲だったろう。一昨年のリサイタルで歌った全曲はむろん最高だったが、たとえ3曲だけでも今日のコンサートは聴く甲斐があった、というもの。その他、オペレッタでもミュージカルでも、彼の歌はサマになる。

 協演したシルヴィア・クルーガーは、彼の奥さんということだから、あまりあれこれ言うのは控えておく。声も歌い方もキュートで可愛いけれども、ブラームスの歌曲やプッチーニのオペラ(ジャンニ・スキッキ)を歌うキャラクターではない。オペレッタやミュージカルなら、大変結構だろう。ただひとつ、ブラームスの「ああ、おかあさん、欲しいものがあるの」を、駄々っ子のような身振りを交えつつキュートな表現で歌う━━という解釈そのものは面白く、とかく謹厳に歌われるこの作曲家の歌曲が全く別の様相を呈して立ち現れていたのは興味深かったが・・・・。

 シュプリンガーのピアノが、表情豊かでいい。詮無い繰り言ながら、彼が先日のリサイタルでも弾いてくれていたら・・・・。

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