2019-06

2018・3・31(土)飯守泰次郎指揮関西フィルのブルックナー8番

      ザ・シンフォニーホール  2時

 関西フィルと、その桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎とのブルックナー交響曲ツィクルス。
 「第1番」から毎年1曲ずつ手掛けて、今年が8年目ということになる。私はこのコンビの演奏を、ワーグナーの各幕上演は欠かさず聴きに出かけていたのだが、ブルックナーのほうは、どうも今回が初めてだったかもしれない。
 客席はほぼ85%~90%の入り、飯守にはブラヴォーの声も飛んでいた。もっとも、私の視るところ、飯守泰次郎の人気は、大阪よりもやはり東京の方が遥かに高いようだけれど。

 ノーヴァク版を使用しての今回のブルックナーの「交響曲第8番」。この上なく激烈な演奏の「8番」であった。
 楽章間を含めた演奏時間は77分、かなり速いテンポの、エネルギッシュな飯守の指揮である。彼は、オーケストラを全力で鳴らす。弦は14型だから、どうしても金管群が弦を圧してしまうが、飯守は一切妥協せず、全管弦楽を力の限り演奏させる。大きくないホールだし、金管の音色もあまり綺麗とは言えないので、それはしばしば耳を劈くような荒々しい、刺激的な、乱暴な音になってしまうのだが、まあこれは、渾身の熱演という良い面だけを評価することにしよう。

 全曲の頂点は第4楽章に置かれ、そこでは関西フィルも音量を更に上げ、怒涛の進撃を展開する。速いテンポで金管が咆哮怒号し、ティンパニも楽章半ばの行進曲調の個所(【N】)で、あの伝説的名手ペーター・ザードロに迫ろうという豪快な「打撃」を繰り広げてみせた。作品に備わっているエネルギーがすべて解放された感のある第4楽章の演奏といえようか。「情熱と気魄のブルックナー」がまさしくこれ。飯守の真骨頂ここにあり、であろう。
 コンサートマスターは岩谷祐之。

コメント

初大阪遠征

もしかしたらと思っておりましたが、東条様もお出ででしたか。私は初のザ・シンフォニーホールでした。今いちばん好きな一曲のために大分から遠征しました。が、なんと。山陽新幹線が途中点検の為遅延。開場時間頃に到着の予定が第1楽章間に合わず、第2楽章から立ち見で聴きました。痛恨の極みですが、私は少なくともプロのオーケストラの演奏の良し悪しを云々する耳も気持ちもありませんので、東条様の仰る良い方にとった評価と同じ感想で、飯守さんがこちらを向いたときと、私が打楽器経験者なのでティンパニの方が起立したときには「ブラボー」叫ばせて頂きました。ティンパニの方にはTwitterで、東条様もご指摘の部分「カッコ良かった」とお伝えしました。なるほど、ミュンヘンフィルのザードロでしたかね。あの人もカッコ良かったですね。
 ホールはややこじんまりでしたが、宮崎市のアイザックスターンホールと同様に狭いが故のステージの近さ、親密さが印象的でした。大分から大阪。一生一度とは言いませんがそれほど何度も行けるとも思えません。行って良かったしいつかまた必ず、と行ったところです。チクルスだから来年9番ですね。うーん❗

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