2020-04

9・17(水)ウィーン・フィル ヘルスベルク楽団長講演と
弦楽四重奏演奏会

  サントリーホール

 ウィーン・フィルハーモニー協会創立100周年に因み、同団楽団長ヘルスベルクが「カラヤンとウィーン・フィル」「フィルハーモニー協会の歩み」という二つのテーマで講演(7時開演、9時半終演)。

 彼の話はまじめで少々長いものだったが、第1部ではゲストに登場したムーティがカラヤンについての個人的な思い出話を披露、これはなかなか迫力があった。
 その一つ。カラヤンが最後の年にザルツブルク音楽祭の「仮面舞踏会」の上演の準備をしていたさなか、体調を崩した際に「万が一の場合、私の代わりをつとめられるのはムーティだけだ」と、音楽祭の総裁だかに語ったこと、カラヤンの急逝直後にこれを電話で知らされた自分は、「カラヤンが立つことになっていた指揮台に私が代わりに立つなど考えられない。むしろ公演そのものを中止することが彼に対する礼儀ではないか」と断ったこと。だが結局、音楽祭事務局は会議の末、「Show must go on」と結論を出した旨、2時間後に連絡してきたこと、など。

 ムーティは、このエピソードは今日初めて公開したのだと語っていたが、音楽祭当局がムーティに依頼したところ断られたという話は、以前にも報道されたような記憶がある。ただ、彼が「公演中止が礼儀であろう」と提言した話は、今回初めて聞いた。

 公演と組み合わせて行なわれた弦楽四重奏の演奏がすばらしかった。ライナー・キュッヒル、エックハルト・ザイフェルト、トビアス・リー、ゲルハルト・イーベラーのカルテットが演奏してくれたのは、ハイドンの「第65番」第1楽章、モーツァルトの「不協和音」第2楽章、フランツ・シュミット(かつてウィーン・フィルのチェロ奏者でもあった)の「イ長調」からの第3楽章、そして創立者でもあったオットー・ニコライの「変ロ長調」全曲。――特に後半の2曲は、滅多に聞けない作品だ。

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