2019-04

2018・3・17(土)高関健指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

      東京オペラシティ コンサートホール  2時

 「バーンスタイン生誕100周年記念プログラム」と銘打った定期。
 「キャンディード」序曲、「セレナーデ(プラトンの饗宴による)」(ヴァイオリンのソロは渡辺玲子)、「ウェストサイド・ストーリー」の「シンフォニック・ダンス」、「ディヴェルティメント」というプログラムが組まれていた。

 今日は、お客さんの入りが非常にいい。このくらい入れば御の字、やはりバーンスタイン・プロの所為かと思ったが、聞けば高校生の団体鑑賞を入れたとのこと。まあ、だれが聴きに来ようと客席が埋まるのは大変結構。それにこの世代に楽しんでもらえれば、何らかの形で将来の聴衆の増加に結びつくだろうし。

 「ウェストサイド・ストーリー」の演奏の前に、マエストロ高関が面白い話をして客席を盛り上げた。
 「シンフォニック・ダンス」にはバーンスタイン自身による三つの版があり、少なくとも最初の二つの版では、「マンボ!」の掛け声はスコアに書いてないこと(バーンスタインがニューヨーク・フィルを指揮した初期の録音では「マンボ!」の声は入っていない)、だが1981年のタングルウッド音楽祭で演奏された際には、ここで聴衆から自然発生的に「マンボ!」の掛け声が起こったということ。

 「なので今日は皆さんにこの『マンボ!』をお願いします」と高関が客席に向かって言う。
  「まず練習しましょう。私が合図をします・・・・はい、ちょっと元気がないですね(客席から笑)。はいもう一度!(今度は客席の声も大きくなる)・・・・いいですけど、ちょっと(タイミングが)遅れてますよ」(客席から爆笑)などという一幕があって、さて本番では、オーケストラに負けない盛大な2回の掛け声が客席から勢いよく飛んだ。もしこれに高校生たちが大勢参加していたのなら、団体鑑賞を企画した事務局の作戦は図に当たったということになるだろう。

 「セレナーデ」では、渡辺玲子のソロも張りがあった。そして最後の「ディヴェルティメント」は華やかな盛り上がりなので、お客の反応も上々。高関とシティ・フィルはアンコールとして最後の陽気なマーチの部分だけをもう一度演奏し、幕切れでは「のだめカンタービレ」さながらにオーケストラ全員が立ち上がって、それぞれ派手な身振りをしながらフォルティッシモをとどろかせ、客を沸かせたのだった。

 今年はバーンスタイン記念プログラムが少なくないが、この選曲と演奏もいい。ノリを優先した、些か八方破れの演奏というところもあったが、シティ・フィルの定期でこれだけ客を巻き込んだのは素晴らしいことである。
 4時終演。山手通りでタクシーを拾い、渋谷のオーチャードホールへ向かう。

コメント

お疲れ様です。
ノリは良くても、少々荒っぽかったかなと私には思えたが、連れの息子の嫁には、「とても楽しかった。」と好評だった。
こういうプロで、休憩時間延ばして食事提供したり、終演後にイベントを考えてもいい。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2907-a583d41d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」