2018-12

2018・2・24(土)東京芸術劇場コンサートオペラ 
ビゼー:「真珠とり」

      東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 東京芸術劇場コンサートオペラのシリーズの第5回。
 今回はオーケストラと合唱をスタンダードな形に配置し、歌手陣を舞台前面に並べた、完全な演奏会形式上演。

 簡単な照明演出も加えられていたものの、一昨年の「サムソンとデリラ」のように、オルガンに当てた照明を突然崩壊させて、ト書きにあるような大寺院壊滅を描き出す━━などというド派手な趣向は行なわれていなかった。
 また今回はオルガン近辺にも反響板が設置され、歌手も舞台後方を動き回りながら歌うという演出も行なわれなかったため、声がワンワン響き過ぎて歌詞の明晰さを欠くといったような、以前からの問題点は露呈しなかったようである。演奏面での音のバランスは極めて良かった━━少なくとも2階正面最前列で聴いた感じは、そういうものだった。

 まあ、もともと立派なコンサートホールなのだから、オケでも声楽でも、通常の並び方であれば、バランスよく響くのは当然のことだろうが。

 今回の出演は、鷲尾麻衣(レイラ)、ジョン・健・ヌッツォ(ナディール)、甲斐栄次郎(ズルガ)、妻屋秀和(ヌーラバット)のソロ歌手陣に、佐藤正浩指揮のザ・オペラ・バンド、国立音楽大学合唱団という顔ぶれ。
 鷲尾も中盤から尻上がりに調子を出して行ったが、何といっても圧倒的な存在感は、甲斐栄次郎の素晴らしいズルガだ。友情、嫉妬、怒り、自制の感情を明晰に表現し、最後の大決断を劇的な歌唱表現で鮮やかに決めた。一昨年の「サムソンとデリラ」の大司教といい、これといい、まさに胸のすくような大活躍である。

 指揮の佐藤正浩も、何のけれんもない指揮ながら、作品を実に「聴きやすく」まとめている。

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