2018-09

2018・2・19(月)METライブビューイング プッチーニ「トスカ」

      東劇  6時30分

 去る1月27日のメトロポリタン・オペラ上演ライヴ映像で、デイヴィッド・マクヴィカーによる新演出。
 四半世紀の間上演されていた、あの豪華なフランコ・ゼッフィレッリ演出版のあとを受け、確か2009年頃に制作されたリュック・ボンディの演出はあまりに地味で演劇的に活気のない舞台だったのに落胆したものだが、今回新制作されたマクヴィカーのは、さすがに見栄えがする。

 映像で見たところでは、まあ適度に豪華な舞台といった印象だが、特筆されるべきは、登場人物たちの細密な演技である。かつてのゼッフィレッリの演出にも劣らぬ表情の細かさで、伏線はすべて生かされ、必要な表現もすべて生かされている(といって、マリア・カラスの舞台映像と比較するのは意味がないだろう)。

 トスカはソニア・ヨンチェヴァ、第1幕では「やきもち焼きの女」をうんざりさせられるほど念入りに表現したが、第2幕と第3幕ではもう少し悲劇性が欲しいところ。カヴァラドッシはヴィットリオ・グリゴーロ、スカルピアは当初予定のブリン・ターフェルに替わりジェリコ・ルチッチ、堂守はパトリック・カルフィツィ、その他。
 指揮は当初予定のジェイムズ・レヴァインからエマニュエル・ヴィヨームに替わっていたが、演奏は何となく微温的だ。

 休憩を含めた上映時間は約3時間。

コメント

うーん、トスカ。

日本公演に持ってきたフランコ・ゼッフィレッリ演出。今は懐かしい。自分は本拠地での公演そのものを観てきたわけではないです。なぜならヨーロッパ圏の限られた地域しか行ってないからですけど。

リュック・ボンディ演出は、MET・ミュンヘン・ミラノの共同制作でしたね。生き残ったのは、ミュンヘンだけということでしょうか。この夏のミュンヘンオペラフェスティヴァルでは、アンナ・ネトレプコが歌うことで入手困難な舞台の一つです。
2010年のミュンヘンでの新演出時は、カリータ・マッティラとヨナス・カウフマンの組み合わせにファビオ・ルイジの指揮でした。(この演出で観たのはアニア・ハルテロスのトスカでした。)
個人的には、その前のゲッツ・フリードリヒ演出のものがはっきり言って好きでした。正直に。。。(ズビン・メータが音楽監督就任して間もない頃で、ダニエラ・デッシーのトスカ ルッジェロ・ライモンディのスカルピア)

映画で見たSirデイヴィッド・マクヴィカー。アメリカ人にはわかりづらいであろうLuc Bondyのものから「早々と変わるんだー。」と思いながらスクリーンを見てました。デイヴィッド・マクヴィカー演出のものは総じて聴衆受けするポイントを心得ることができる演出家なのだろうと思います。またその意図を具象化する舞台装置・衣装・照明のチームワークも良いんだろうと思います。
話は逸れますが、次シーズンには椿姫の新演出もあります。Willy Deckerのもから変わるのですね。ザルツブルグからアムステルダムそしてMETにきて、あれは何度も見ると飽きてきます。

12月31日初日の演奏は、元旦の朝Free Live Audio Streamsで聴いていました。本当の当初は、この秋来日するクリスティーヌ・オポライズとご主人の指揮アンドリス・ネルソンスのものだったはず。二人とも降板したことは正解だったかもしれない。行きつく果ての今回の配役なので仕方がないことだと思います。
ソニア・ヨンチェヴァ、ヴィットリオ・グリゴーロ、ジェリコ・ルチッチ。ずいぶん小粒になったMETの配役になったなと感じざるを得ません。脇役陣がヴェテラン歌手もいるので安心していられます。この3人の歌手で聴くなら、まずはベルリン・ドイツ・オペラのような場所での新演出なら箔がつくのに。。。あそこも1970年代のものを使っている劇場だけど。。。
エマニュエル・ヴィヨームの指揮。毎年でてくるような指揮者ではないから、代役の代役。お疲れ様です。レパートリー上演の時に出てくる指揮者ですよね。

今一度手直しして、良い演奏をFree Live Audio Streamsで聞きたいです。

とりあえず、いろいろな背景があった新演出を映画館で見てて娯楽として見てました。

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