2018-06

2018・2・10(土)準・メルクル指揮東京都交響楽団

      サントリーホール  2時

 今シーズンのインフルエンザは、「すでにA型をやった者でも、また改めてB型をやることができる」とかいう変なシステムなんだそうだが、私は暮の「A」が治って以降もずっと風邪気味だったとはいえ、幸い未だ「B」には至っていない。それでも、酷い咳が随分長引いた。そのため自粛して、かなり多くの演奏会を諦めざるを得なかったが、どうやら九分通り回復したと思われたので、久しぶりに準・メルクルが都響を振る名曲マチネーを聴きに行った次第。

 今日はメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」、ドヴォルジャークの「チェロ協奏曲」(ソリストはエドガー・モロー)、シューマンの「第3交響曲《ライン》」というプログラムである。コンサートマスターは四方恭子。

 準・メルクルの指揮、相変わらず率直で颯爽として、この人らしく爽やかだ。見方によっては、あっさりした演奏━━という印象もなくはない。だが、テンポ運びが良く、例えば「フィンガルの洞窟」の嵐の場面や終結の個所、あるいは「ライン」の終楽章コーダなどでのたたみこみや追い上げの呼吸など実に鮮やかなので、それなりの愉しい充足感は得られるというものである。

 一方、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲を弾いたエドガー・モローはパリ生まれの24歳、これまた爽やかで、いわゆる民族主義音楽的な色合いの代わりに、洒落た味を漂わせるといったソロだ。それゆえ、美感だけが目立つ演奏になったきらいもあるが。

 定期ではなく、「プロムナード・コンサート」だったせいか、オーケストラにも多少寛いだ甘いところがあったが、まあ人間の集団だから、致し方ない(以前インバルが振っていた頃には、たとえ定期でなくても隙のない、厳しい演奏を聴かせたものだが・・・・)。

コメント

しばらくブログをアップされていらっしゃらなかったので心配していました。
どうぞご自愛ください。

都響と初顔合わせの準・メルクルは協奏曲以外は暗譜でオーケストラとアイ・コンタクト、チェロのサポートも素晴らしかったのでエドガー・モローが弾き終るなりメルクルに飛びついて嬉しそうに肩を抱き合っていました。音楽そのものからも音楽への姿勢からも爽やかさを感じたとても心地よいコンサートでした。
都響は続く「ローエングリン」で一段と引き締まった演奏を聴かせてくれることを大いに期待しています。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2879-57ce4ef9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」