2021-06

2018・1・27(土)園田隆一郎指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団

      横浜みなとみらいホール  2時

 オペラでは引っ張りだこの存在である園田隆一郎の指揮を、コンサート・プログラムで聴いたことは、私はこれまでなかったかもしれない。
 この日は前半にベルリオーズの序曲とリスとのピアノ協奏曲を、後半にロッシーニとヴェルディの序曲やバレエ音楽を指揮するというので、いい機会だと思い、早稲田大学オープンカレッジでのオペラ講座を終えてすぐに横浜へ駆けつける。

 ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」と、リストの「ピアノ協奏曲第2番」(ソリストは福間洸太朗)での園田の指揮は、極度に几帳面というか、生真面目に過ぎるというか、どうもなにか面白味に欠けてしまう。協奏曲は福間の瑞々しいソロが目立っていたので、何ということも無かったのだが、華やかな「ローマの謝肉祭」となると、あの沸き立つような音楽の熱気が全く再現されていないので、これはどうなることかと不安になったほどだ。

 だが第2部に入り、ロッシーニの「どろぼうかささぎ」序曲、「アルミーダ」と「ウィリアム・テル」からのバレエ曲、「セミラーミデ」序曲、そしてヴェルディの「アッティラ」前奏曲と「マクベス」からのバレエ音楽になると、園田はやはりオペラを得意とする人だけあって、水を得た魚のような指揮になる。それは端整で几帳面で、生真面目な指揮には変わりないのだが、神奈川フィルの演奏に、実に妙なる雰囲気があふれ出して来て、作品の良さを充分に味わわせてくれたのであった。
 コンサートマスターは石田泰尚。
    別稿 音楽の友3月号 演奏会評

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