2021-06

2017・12・12(火)コルネリウス・マイスター指揮読売日本交響楽団

      サントリーホール  7時

 読響の首席客演指揮者に今秋就任したばかりのコルネリウス・マイスターの指揮で、マーラーの「交響曲第3番」。
 協演は藤村実穂子(Ms)、新国立劇場合唱団、TOKYO FM少年合唱団、フレーベル少年合唱団。合唱指揮は三澤洋史、コンサートマスターは長原幸太。

 カンブルランが常任指揮者を務める読響に首席客演指揮者として登場したマイスターは、シュトゥットガルト州立歌劇場では、カンブルランのあとを襲って来年から音楽総監督に就任する。不思議な縁である。
 1980年ハノーファー生れというからまだ若い。読響とじっくり呼吸のあった演奏ができるまでには、未だもう少し時間が必要かもしれない。

 マイスターの指揮は、どちらかといえば軽量の、すっきりした音による健康的なマーラー、といったタイプか。特に第6楽章での弦楽合奏の歌など、マーラーの清澄な叙情という趣を出して、美しかった。

 しかし、より見事だったのは、やはり藤村実穂子の歌唱だ。今日は立ち位置が指揮者の真正面の至近距離(つまり指揮者の譜面台のすぐ奥)という、一風変わった場所だったが、いったん彼女が歌い始めるや、指揮者とオケの存在をすら忘れさせるほどの強烈な力を放射するのだから凄い。

 今日の読響は、アインザッツが━━というよりも、いわゆる「出」が合わないことが時々あったのは、珍しいことだ。最後のクライマックスへ盛り上がるその最初の聴かせどころであるトランペットとトロンボーンの「出」の4分音符がずれる、などというのは、どう見ても締まらないケース。
 他にもヒヤリとさせられたところがあったのだが、それは措くとして、もしこういうのが指揮者の棒の所為だったのなら、藤村さんが妙に指揮者の目の前に近づいた位置で歌っていたということも、それに関係があるのか、ないのか。
 まあ、とにかく、今後のマイスターと読響の共同作業を見守ることにしよう。

コメント

あっさりしたマーラーでした、三番はこんなに叙情的な穏やか曲だったかかしらと思うほどでした、最終楽章も美しいでしたが。合唱は女性も児童合唱も清々しい響きでした。

藤村さんが立ち上がるとオーラが出て会場の聴衆を集中させる迫力がありました。
7月のミューザ川崎のノットとの公演も立派でしたが、今の日本人歌手の中で随一と言えます。

コンマス長原氏もYNSOもアシッジの聖フランチャスカ公演の疲れがまだ残っていたのかとも(プロには許されないことながら)感じました。

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