2021-06

2017・11・29(水)アンドレアス・オッテンザマー&
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム

       すみだトリフォニーホール  7時

 ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムは、1629年創立の歴史を持つスイスのオーケストラ。昔からレコードでウィンタートゥール交響楽団とか呼ばれていた楽団の正式名称がこれだ(オリジナルはMusikkollegium Winterthur)。昨年秋からはトーマス・ツェートマイヤーが首席指揮者になっている。

 楽団のサイトを見ると、もともとそう大きな編成のオーケストラではないようで、今回も弦8型(のように見えた)での、室内管弦楽団規模での来日だ。ただしツェートマイヤーは来ていない。
 その代り、コンサートマスターのロベルト・ゴンザレス=モンハスがプログラムの最初と最後のベートーヴェンの「コリオラン」序曲と「交響曲第7番」を弾き振り、クラリネットの名手アンドレアス・オッテンザマーがシュターミッツの「クラリネット協奏曲変ロ長調」、ダンツィの「《ドン・ジョヴァンニ》の《お手をどうぞ》による変奏曲」、ウェーバーの「クラリネット小協奏曲」を吹き振りした。

 アンドレアス・オッテンザマー(ベルリン・フィル首席奏者)の名手ぶりについては改めて言うまでもなく、この3曲でも鮮やかな名技を披露してくれていた。その演奏は小気味よいほどだが、ただ、同じウィーン出身でありながら、ウィーン・フィルにいる兄のダニエル・オッテンザマーと比べると、やはりベルリン・フィルの体質に影響されてしまっているのだろうか、演奏に何か生真面目さのようなものが漂っているのが感じられるのが不思議である。
 彼が、これも鮮やかな日本語で挨拶しながら演奏したアンコールは「上を向いて歩こう」であった。「雨に唄えば」に似たタッチでスウィングしたこの演奏も編曲も、なかなか良かった。

 ベートーヴェンの作品2曲の方は、オケの編成は小さいが、すこぶる勢いがあって、緊張度も高い。管楽器には音がひっくり返ったりすることが時々あるなど、全体に大らかな感じのオーケストラで、良きローカルの味とでもいうか。もう少し小さいホールだったら、彼らの音楽の雰囲気はもっとよく味わえたかもしれない。

コメント

大阪で拝聴しました。

大阪のザ・シンフォニーホールでの同プログラム。ロベルト・ゴンザレスさんの弾き振りもアンドレアスさんの吹き振り、どちらもお見事でした。とりわけ、アンドレアスさん、お父様を亡くされてから二度目の来日だと思いますが、気丈に演奏されていらっしゃるお姿に感動しました。アンコールの「上を向いて歩こう」も編曲が素敵でした。この楽団はこじんまりしてますが、おおらかさを感じます。皆様、とてもいい表情をなさっていますね!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2848-3a9b0efa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」