2021-06

2017・11・21(火)ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマ 「ラ・ボエーム」

     東宝東和試写室  6時

 こちらはロンドンのコヴェントガーデン、ロイヤル・オペラの上映ライヴのシリーズ。10月3日に上演されたプッチーニの「ラ・ボエーム」の映像だ。
 一般公開は11月24日から1週間だが、それに先立ちマスコミ関係者相手の試写会が行われた。

 演出はリチャード・ジョーンズ。ロイヤル・オペラとしては、何と四十数年ぶりの新演出だそうな。
 これもストレートな手法のもので、2組の恋人たち━━ロドルフォとミミ、マルチェッロとムゼッタ━━の描き方も温かいが、それ以上に4人の男たちの深い友情が実に人間味豊かに描かれているのに感銘を受ける。
 ステュアート・レイングの舞台装置も、第3幕の雪の場面はあのゼッフィレッリのそれに劣らず美しく、第2幕でアーケードの光景がレストランの内部に替わって行く舞台装置の移動などで凝った手法を見せてくれる。

 アントニオ・パッパーノの指揮の鮮やかさについては、改めて触れるまでもない。私はこのオペラの音楽について、ある種の好からざる固定観を持っていたけれども、今日はそれを払拭してくれるような演奏だった。

 歌手陣は、ロドルフォをマイケル・ファビアーノ、ミミをニコール・カー、マルチェッロをマリウシュ・クヴィエチェン、ムゼッタをジョイス・エル=コーリー。━━試写室で配布された1枚の紙には、配役はこれだけしか載っていない。
 因みにロイヤル・オペラのサイトを覗いてみると、コリーネをルカ・ティントット、ショナールをフローリアン・セムペイが歌うと載っており、またムゼッタ役にはエル=コーリーでなく、シモーネ・ミハイの名が残っている。そういえば、シネマの案内役の女性が開演直前に「代役は2人、誰々と誰々です」と、それだけをいきなりアナウンスしていたが・・・・。
 結局、正確なところは、エンド・タイトルのクレジットを確認しなければ判らない。しかし、ロイヤル・オペラのサイトともあろうものが、上演済みの日のキャスト一覧表を訂正しないまま放ったらかしているなどということがあるのか? 

 とはいえ東宝東和の資料にしても、松竹のMETのそれと違い、データが極度に乏しい。上演収録日も記載されていない上に、第1幕と第2幕を「第1幕」、第3幕と第4幕を「第2幕」と表示しているところなど、如何なものかと思う。
 またシネマの方も、案内役は美人キャスターだが、そのハイテンションのビンビン響く声は耳につくし、話の脈絡や起承転結が時々曖昧になるのも困る。

 だが、いい面もある。休憩時間枠に挿入されるパッパーノのピアノを弾きながらの解説は、非常に貴重で面白い。これは「METライブビューイング」にはない強みだ。

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