2020-04

9・6(土)大野和士のオペラ・レクチャーコンサート

   テアトロ ジーリオ ショウワ

 小田急は新百合ヶ丘にある昭和音大のオペラ劇場。

 このシリーズは大変な人気である。私もこれまでに何度か聴きに行ったが、とにかく面白い。
 大野和士がみずからピアノを弾きつつ、ゲスト歌手たち(今回は黒木真弓、藤田美奈子、西村悟ほか)にも歌ってもらいながら、オペラについてのさまざまな話を展開する講座だ。漫談みたいなところもある彼独特の話術がなんとも楽しい。オペラの音楽がかくもニュアンス豊富で表情豊かで、しかもすべてを語りつくしているのだということを、実に解りやすく解説しているところが見事である。
 こういう話を聞くと、演出ばかりに気をとられず、もっと音楽の一つ一つの個所――わずか一つのフレーズ、一つの音符、一つのクレッシェンドがどれほど雄弁に登場人物の性格を描き出しているかを味わおうではないか、という気持が起こってくるだろう。

 今年のテーマは、「オペラに咲く悪の華」で、「マクベス」のマクベス夫人、「ローエングリン」のオルトルート、「リゴレット」のマントヴァ公爵、「トスカ」のスカルピアを素材に、悪玉あってこそ善玉が引き立つのだという話。
 実は私も、毎年担当している早稲田大学エクステンション・センターのオペラ講座で昨年「悪役の本領ここにあり」というテーマでヴィデオの映像を使い、さまざまな悪役の魅力を探ったことがある。が、話を「水戸黄門」や「遠山の金さん」から始めたり、生身のゲスト歌手を使って(指揮者の威令?で歌手に指示も出す)大野の巧さには感服する。

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