2021-06

2017・10・5(木)リャン・ツァン指揮上海フィルハーモニック管弦楽団

      東京オペラシティ コンサートホール  7時

 文化庁芸術祭執行委員会主催による「アジア オーケストラ ウィーク2017」。今年は上海フィル、マレーシア・フィル、関西フィルの3団体が出演している。

 2002年から始まったこの「アジア オーケストラ ウィーク」、初期の頃は最大6団体が来日したこともあるほど大がかりなものだったが、この10年ほどは2団体、あるいは3団体の来日という規模になってしまった。参加国も、かつてはトルコやモンゴルといった国々の名が見られたほど、幅広かった。しかしとにかく、現在まで続けられていること自体、立派である。継続は力なり、である。

 で、今日は初日。上海フィルの登場である。指揮は首席指揮者のリャン・ツァン、ピアノはジェ・ヤン。プログラムは、芥川也寸志の「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」、ショパンの「ピアノ協奏曲第2番」、ドヴォルジャークの「交響曲第8番」というものだった。
 オケは弦12型。音に「色」が無く、淡彩になってしまうのはアジアのオーケストラに多い特徴だが、この上海フィルも同様だ。精一杯演奏していることは分かるが、音楽がどうしても単調になってしまうのである。ただこれは、指揮者の資質にも由るだろう。何にしても、よくやっているとは思う。

 ピアノのジェ・ヤンはジュリアード音楽院出身の由、切れのいい明解なニュアンスでショパンを弾く。ソロ・アンコールで弾いたのはピアノ協奏曲の「黄河」の第2楽章だというけれども、・・・・こんな曲だったっけ? ピアノ・ソロだけで聴いたのは初めてだったので、別の曲かと思った。

 なお、プログラムに日本の作品を入れてくれと言ったのは、日本の主宰者だったそうである(マレーシア・フィルは武満徹の「弦楽のためのレクイエム」を選んでいた)。
 年ごとに趣向を変えたいという意図は理解できるし、それはそれでいいが、こういう趣旨のシリーズの場合には、やはりそれぞれのオーケストラに、自国の作品を一つだけでも持って来てもらうべきではなかろうか。今日はアンコールで、上海フィルのほうは劉天華の「良宵」というロマンティックなポルタメント満載の小品を演奏していたが、自国の作品はまずメイン・プログラムに1曲は加えるべきだと私は思う。

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