2021-06

2017・9・29(金)川口成彦フォルテピアノ・リサイタル

     東京オペラシティリサイタルホール  7時

 昨年のブルージュ国際古楽コンクール最高位入賞のキャリアを持つ川口成彦のリサイタルを聴きに行く。
 前半にJ・C・バッハ、C・P・E・バッハ、イサーク・アルベニス、マテオ・アルベニス、ベートーヴェンのソロ曲、後半にはEnsemble LMC(弦楽五重奏)との協演でモーツァルトのピアノ協奏曲2曲(「第13番」と「第12番」)を置く、という盛り沢山のプログラムだった。
 LMCのメンバーは、丸山韶(vn)、吉田爽子(vn)、天野寿彦(va)、島根朋史(vc)、角谷朋紀(cb)。

 川口成彦の近年の活動は、目覚ましいものがある。ただしステージでの演奏は、私はこれまでに2回しか聴く機会が無かった。ひとつは4年前の9月、中村伸子主宰による「コルンゴルトを広め隊」の演奏会で、この人はいいな、と中村さんに感想を言った記憶がある。もうひとつは、一昨年6月の庄司祐美メゾソプラノ・リサイタルの時だった。それらはいずれもピアノによる演奏だったが、今回はフォルテピアノ(Anton WALTWR、1800年頃)による演奏会である。

 私は、この楽器の分野については通り一遍の知識しかないので、モデレーターをどう活用したか云々、などという口幅ったいことは言えないけれども、とにかく彼のフォルテピアノの演奏の音色の多彩さと、そこから生まれる音楽の表情の豊かさには、感嘆した。ベートーヴェンの「月光ソナタ」はもちろんのこと、モーツァルトのコンチェルトの鍵盤ソロ・パートにも、これだけさまざまに移り変わる表情を聴いたのは、初めてである。

 若い演奏家がかくも意欲的な活動を展開しているというのは、素晴らしいことだ。それに、協演の弦楽器奏者の若者たちの演奏も、鮮やかだった。若々しく瑞々しい気魄が満ちたコンサートである。

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