2021-06

2017・9・16(土)ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ

     フィリアホール  2時

 早朝の新幹線で帰京。

 日下紗矢子をリーダーとするベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラは、もちろん彼女がコンサートマスターを務めているあのベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧東独のベルリン交響楽団)のメンバーで構成されている団体である。結成は2009年の由。
 3度目の来日になる今回は、弦は彼女を含め12、チェンバロ1という編成。今日から23日までの間に中新田、西宮、岡崎、福岡、松本で演奏会を開くというスケジュールだ。東京が抜けているというのは残念だが、それはこの演奏を聴けば、日下紗矢子という人が如何に凄いかが判るからである。

 前半にコレッリの「合奏協奏曲ニ長調作品6の4」、ヴィヴァルディの「調和の霊感」から「ホ長調作品3の12」と「イ短調作品3の6」、そして再びコレッリの「クリスマス協奏曲」が演奏された。そのすべてのソロを弾いたのが彼女である。
 後半にはシベリウスの「ヴァイオリンと弦楽のための組曲 作品117」と「アンダンテ・フェスティーヴォ」、最後にグリーグの「ホルベアの時代より」というプログラムで、ここでも彼女がリーダーとして活躍する。
 ステージ上での彼女の挙止そのものはむしろ控えめに見えるが、コンサートマスター及びソリストとしての演奏の上での存在感は厳然たるものだ。

 このホール、席数は500と小ぶりだが、音響は素晴らしく良いのが有名だ。そのため、日下紗矢子のソロと弦楽アンサンブルとが、いっそう美しく映える。
 前半でのコレッリとヴィヴァルディの曲想の対比が明快に示された演奏も見事だったし、彼女のソロも鮮やかだ。そして、ガラリと雰囲気を変えた後半の北欧ものでの陰影に富んだ演奏の味は、更にその上を行く魅力的なものだった。私の好きな「アンダンテ・フェスティーヴォ」が入っていたのは個人的にも嬉しかったし、「ホルベアの時代より」には、先日のSKOの機能的な演奏よりも遥かに「グリーグ的な憂愁美」が感じられたのである。

 アンコールにモーツァルトの「ディヴェルティメントK.136」の終楽章が飛び行くように演奏され、4時少し前にコンサートは終った。
 次に聴くのは渋谷のNHKホールにおけるN響のショスタコーヴィチの「レニングラード」だが、言っても詮無いことながらこの2つの演奏会、順序を逆にして聴きたいところではあった・・・・。

 フィリアホールに直結する東急田園都市線・青葉台駅からは、急行に乗れば渋谷まで25分程度。

コメント

兵庫で拝聴しました!

兵庫は日下さんの出身地だけあってほぼ満席でサイン会も大盛況でした。前半は、パッヘルベル「カノンとジーグ」、ヴィヴァルディ「四季」。後半はバーバー「弦楽のためのアダージョ」、チャイコフスキー「弦楽セレナード」。アンコールは、シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」とモーツァルト「ディヴェルティメント、第3楽章」でした。日下さんの弦はお見事でした。存在感ある立ち位置を感じます。アンサンブルも「格調の高さ」を感じました。サイン会後、バスに乗り込んだ日下さんに対して、ずっと待っていらっしゃったメンバーの方々の拍手。この「信頼感」に、ほっこりしながらお見送りしました。

日下さんの「四季」

昨日、ベルリンコンツェルトハウス室内オーケストラの演奏会に行きました。
昨年の12月の「クラシック倶楽部」で、彼らの「四季」を聴いてファンになりました。
地元兵庫で演奏会があると知って、この日を楽しみにしていました。

実は、「四季」を聴くのは今年3回目です。でも、2回ともソロバイオリンの人が自分の
「超絶技巧」を見せつけようとして浮いてしまって、アンサンブルになっていない印象
で不満でした。日下さんのバイオリンは自分の個性を出しながらも、他の演者との調整
が見事でした。

蛇足ですが、こんな良い演奏会のチケットが3000円。安すぎますね。演奏会後の
アンケートには、是非来年も兵庫芸術文化センターの地で演奏会をしてくださいと
書きました。

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