2021-06

2017・8・28(月)読響「三大協奏曲」 岡本侑也 他

      東京オペラシティ コンサートホール  6時30分

 読売日本交響楽団の「サマーフェスティバル」の一環。日本人の好きな「三大」も今なお健在なようで、1週間ほど前には「三大交響曲」として、「未完成」「運命」「新世界」が鈴木優人の指揮により演奏された。そして今日は「三大協奏曲」として、「メンコン」「ドボコン」「チャイコのピーコン」が演奏されたというわけである。客席はほぼ満杯。

 今回は、3曲の各ソリストに注目の若手演奏家を揃えたのが、企画の特色のようだ。
 メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」を弾いた韓国の女性奏者キム・ボムソリは28歳、仙台国際音楽コンクール入賞(2010年)以来、ミュンヘン、ヴィエニャフスキ、モントリオールの各国際コンクールで2位入賞するという活躍ぶり。
 またドヴォルジャークの「チェロ協奏曲」を弾いた岡本侑也は23歳、この6月にエリザーベト王妃国際コンクール2位に入賞し、俄然人気が沸騰しはじめた注目のソリストである。実のところ私も、今日のお目当ては彼の演奏にあったのだが。
 そしてチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」を弾いたサハリン生れのダニール・ハリトーノフは弱冠19歳というフレッシュな存在である。
 指揮は海老原光、コンサートマスターは長原幸太。

 期待は大きかったのだが、今日もまたオヤオヤという感が否めなかった。ボムソリと岡本侑也の演奏が、妙に慎重で、几帳面で、躍動感にも気宇にも乏しく、面白味がないのである。2人とも、本来は、こんなはずではないだろう。一つには、指揮者のテンポとエスプレッシーヴォが平板で、ソリストとともに燃え上がろうとする気魄がほとんど感じられなかったことも影響しているのではないか。
 その中にあって、19歳のハリトーノフだけは、よく動く指で若者らしく「大暴れ」して気を吐いてみせたが、これもオーケストラとの阿吽の呼吸など全く無く、結局チグハグな雰囲気のままに終始した。

 結局、折角の若武者3人の力量を発揮させるには、今日の演奏会は甚だ不満足なものだったと言わざるを得まい。漏れ聞くところによれば、リハーサルの時間がなく、1回ずつ「合わせた」だけだったとか。これでは、ベストの演奏は無理かと思われる。

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