2017-10

2017・6.12(月)深井順子プロデュース「愛死に」

      東京芸術劇場 シアターイースト  7時

 作・演出・音楽が糸井幸之介。出演は深井順子ら計14人。
 深夜の池袋、とある劇場に12人の亡霊が現われ、愛とセックスを題材に、踊り、語り、歌う。ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」第2楽章が、イメージ的モティーフとして循環主題的に流れる。

 賑やかさとブラックユーモア性とが併せ備わった、よく出来た発想の芝居だとは思うが、反面、出演者たちがいわゆる咽喉声でセリフや歌を絶叫しまくるのは、正直言って聞き苦しい。特に狂言回し的な「劇場に闖入した若者」役の2人の不必要な金切声のうるささには耳を覆いたくなり、途中で帰ろうかと何度思ったことか。

 しかしこの芝居は、最後の最後まで観ないと━━つまり、騒々しかった亡霊たちが静かに棺桶の中に戻って行き、「劇場内に誰もいなくなった」場面まで観ないと、タイトルの意味を真に受容体験することはできない。
 そしてそこまで観てしまえば、人生を早送りで体験したかのような、何とも形容し難い寂寥感に打ちひしがれるとともに、芝居を観終った満足感に浸ることもできるというわけなのである。
 8時50分終演。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2724-e852b2c2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」